症例編

ペット保険が補償対象外としている猫の病気やケガ|保険の上手な選び方と合わせて解説

ペットの治療費の一部を補償してくれるペット保険は、猫の病気やケガのすべてに適用されるわけではありません。
この記事では猫がかかりやすい病気ごとに、保険適用の有無を解説します。
また、健康診断や予防接種、避妊・去勢手術などの費用に保険が適用されない理由についてもご確認ください。

猫のペット保険が適用されるのは通院・入院・手術の3種類

猫 ペット保険
一般的に猫のペット保険が補償の対象としているのは、病気やケガで通院した際の診療費や薬代などが含まれる「通院補償」、手術を受けた際の「手術補償」、そして入院をしたときの「入院補償」の3種類です。

ペット保険の中には、3種類の全てをトータルでカバーできるものや、それぞれに補償範囲を限定したものがあるため、加入先を検討する際に確認しておく必要があります。

多くの保険会社で共通して健康体への処置費はペット保険の適用外

猫 ペット保険
猫のペット保険が適用されるのは、各保険会社が補償の対象としている病気やケガの治療費が基本です。
そのため、健康体への検査である健康診断や、病気の予防を目的としたワクチン接種などに適用されることはありません。それぞれ詳しく解説します。

健康診断にかかる費用

飼っている猫の健康を維持するために、大切なのが定期的な健康診断の受診。
1年に1度は受けておきたいことを考えると、ペット保険の活用で金銭的な負担を抑えられるのが望ましいですが、健康な身体で行う健康診断には、ペット保険が適用されません。

ただし、健康診断で病気が見つかった場合、その病気が補償対象であれば、病気の治療費に関しては保険金を請求することも可能です。

具体的な検査項目や、健康診断にかかる費用に関しては下記記事にて詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。

健康診断 ペット保険
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ワクチン接種やフィラリアの予防薬にかかる費用

病気の予防を目的としたワクチン・予防接種にかかる費用や、フィラリアの予防薬、ダニ、ノミの駆虫薬なども、ペット保険の補償対象とはなりません。ただし、駆虫薬が病気やケガの治療の一環として使用される場合や、ワクチンの接種が原因となって発症した病気には、保険が適用される場合もあります。

ペット保険が適用されないからといって、ワクチン接種を怠ると、病気にかかってしまった際に高額な治療費が発生してしまうこともあるため、ペット保険の加入や適用の有無とは別に、ワクチン接種を始めとした病気予防は積極的に行うことをおすすめします。

ワクチン ペット保険
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去勢・避妊手術にかかる費用

飼い猫の去勢・避妊手術にかかる費用にもペット保険は適用されません。
ただし、他の病気の治療のために去勢・避妊手術を行う場合、保険会社によってはペット保険が適用されるケースもあるため、状況によっては確認してみるのも良いかもしれません。

一方で去勢・避妊手術は、望まない妊娠を未然に防げるだけでなく、生殖器官に関わる病気の予防や飼いやすさの向上にも繋がるため、繁殖させることを目的としていなければ、手術を受けることを検討しても良いでしょう。

去勢・避妊手術に関するメリットや具体的にかかる費用に関しては、下記記事でご確認ください。

去勢 避妊 ペット保険
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自治体によっては助成金の支給も!実施率は年々向上している

猫の去勢・避妊手術は、ペット保険の補償対象外ですが、補助金制度を設けている自治体もあります。
例えば、新宿区の場合、申請対象者が「猫の飼い主及び区内で猫を世話している新宿区民(在住、在学、在勤等)の方」といった条件はあるものの、「飼い猫 オス2,500円 メス4,000円」「飼い主のいない猫 オス5,000円 メス9,000円」の助成があります。(2021年6月現在)*

また、環境省の調査によると、猫の去勢・避妊手術について、2011年には8割近くが「手術を受けている」と回答しており、実施率は年々向上していることがわかっています。**

*参照元:新宿区|犬・猫・ペットについて
**参照元:環境省 中央環境審議会動物愛護部会|動物愛護管理のあり方検討小委員会(第19回)議事要旨 配付資料

猫がかかりやすい病気に保険が適用されるかは保険会社ごとに異なる

猫 ペット保険
猫がかかりやすい病気にはさまざまなものが挙げられますが、特に保険金の請求が多い傷病は以下の通りです。

1位 下痢
2位 皮膚炎
3位 腎臓病
4位 胃腸炎
5位 結膜炎
6位 膀胱炎
7位 腫瘍
8位 異物誤飲
9位 心臓病
10位 尿石症

※2020年1月~12月のアイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査により算出(サンプル数:52,927件)
引用元:アイペット/ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021

これらの治療費がペット保険の補償内容に含まれるかどうかは、保険会社ごとに異なります。

しかしながら、近年では人間と同様にペットの平均寿命も延伸し続けており、アニコム損保の調査によれば2017年の猫の平均寿命は14.2歳にもなります。

これに伴い、ケガや病気のリスクも高まっており、ペットが高齢になればなるほど治療費も高額になりやすいことから、ペット保険加入の検討をおすすめします。

高齢の猫がかかりやすい腎不全(慢性腎臓病)

猫は高齢になるほど腎臓病にかかりやすいといわれており、7歳以上になるとおよそ3割〜4割の猫が腎臓病を患っているという見方もあるほどです。

アニコム損保によれば、実際に猫の請求理由のうち、最も多いのが慢性腎臓病(腎不全含む)となっていることから、猫がかかりやすい病気であることがわかります。
腎臓病は若いうちから加入しておけば、ペット保険でカバーできることも少なくありません。

慢性腎臓病(腎不を含む)の治療費は1頭あたり20万円超えというケースも

猫の慢性腎臓病は、治療をしても腎臓は元の状態には戻らないため、症状を和らげるための対症療法が主になります。アニコム損保や、日本ペット少額短期保険によると、1頭あたり20万円以上の治療費がかかったケースもあるほどで、金銭的な負担も非常に大きいため、ペット保険で備えておくと良いでしょう。

猫の腎不全に関して、発症の原因や具体的な治療法については下記記事にて解説していますので、ご確認ください。

ペット保険 腎不全
猫の腎不全|ペット保険の補償対象?腎不全でも入れる保険は?高齢の猫がかかりやすいといわれている慢性腎臓病は、発症すると完治が難しい病気です。「ペット保険で慢性腎臓病は補償対象?」「腎不全でも入れるペット保険はある?」などの気になるポイントを治療費やペット保険での補償事例とあわせて解説します。...

参照元:アニコム損保|家庭どうぶつ白書2019
参照元:日本ペット少額短期保険株式会社|猫の保険

猫の種類によってかかりやすい尿路結石症(尿石症)

尿路結石症とは、腎臓で作られた尿が排泄されるまでに通る尿路のどこかに結石ができてしまう病気です。結石ができる場所によって、「膀胱結石」「尿道結石」などとよばれます。

スコティッシュフォールドやマンチカンなどの猫種がなりやすく、特にオスの猫や肥満の猫には注意が必要だといわれています。

発症前にペット保険に加入していれば、ペット保険で補償対象となることが多い病気のひとつです。

尿路結石症になったあとの保険加入では特約で補償対象外になることも

ペット保険会社が補償対象外とする項目の中に尿路結石症が含まれていない場合であっても、すでに尿路結石症になったことがある場合には、再発しやすい病気であることなどから、特約で泌尿器系全般の病気が補償の対象外となる場合もあります。

尿路結石症における治療費は金銭的な負担も少なくないため、ペット保険の加入で備えておくことをおすすめします。

具体的な症状や予防の方法、保険金の支払い事例などについては下記記事で解説しておりますので、ご確認ください。

ペット保険 尿路結石症
猫の尿路結石症|ペット保険の補償対象?尿石症でも入れる保険は?多くの猫がかかるといわれている尿石症。「ペット保険で尿石症は補償対象?」「尿路結石症でも入れるペット保険はある?」などの気になるポイントをかかりやすい猫種や治療費、ペット保険での補償事例とあわせて解説します。...

※健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、各社の公式サイトや重要事項説明書で加入不可と明記していなくても加入不可となることもありますので、予めご了承ください。
※健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、実際の加入可否は各社にお問い合わせください。
※ここには保険商品の内容の全てを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

ワクチンで予防できる猫風邪はペット保険の適用外

猫に鼻水やくしゃみ、涙、目やになど風邪のような症状が現れる病気のことを猫風邪といいますが、正式には「猫ウイルス性鼻気管炎」や「猫カリシウイルス感染症」などの総称になります。

ウイルス感染によって発症するため、多頭飼いをしている猫でリスクが高いといわれています。
猫風邪はワクチンで防ぐことのできる病気が主になるため、ペット保険が適用されることはほとんどありません。

その他にも保険会社ごとに補償しない症例を定めている

ここまでに紹介した症例の他にも、猫が発症する病気にはさまざまなものがありますが、いずれも保険会社ごとに補償の有無が定められています。

多くのペット保険で補償の対象外となっている項目

・保険加入前および待機期間の病気やケガ、先天性異常により発生した費用
・ペット保険の契約者(飼い主)や被保険者(ペット)の行為によって発生した費用
・自然災害による費用
・予防接種など病気の予防にかかる費用
・予防接種で防ぐことができる病気になった場合の治療費用
・マイクロチップの挿入費用
・健康診断など健康な状態で行う検査費用
・アロマセラピーなどの代替医療にかかる費用
・サプリメントなど健康食品・医薬部外品にかかる費用
・時間外診療費や往診料、カウンセリングなどの治療に付帯してかかる費用 など

ペット保険を取り扱う各社が、それぞれどのような項目を補償対象外としているかについては以下の記事にて詳しく解説しています。
加入先を検討する際に合わせてご確認ください。

ペット保険 補償対象外 支払われない
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補償内容が異なる猫のペット保険の上手な選び方

猫 ペット保険
会社ごとにペット保険が適用されるケガや病気が異なる中、万が一の時に備えて愛猫のための保険を選ぶ際には、各社の商品について細かく把握して、他社の商品との違いを比較することが大切です。

ここからは、猫のペット保険を上手に選ぶために気をつけたいポイントについて解説します。

通院する頻度に合わせて補償範囲を検討する

猫は、体調に異変があるときにも症状が見えにくいと言われ、気づいたときには重症化しており治療費が大きくなってしまうというケースも少なくありません。

猫は通院する頻度が少ないようにも思う方もいるかもしれませんが、ちょっとでも不安なときに迷わず受診できるように補償範囲を検討すると良いでしょう。

補償割合や補償限度額をきちんと把握しておくことも大切

ペット保険が適用され補償対象となる治療費のうち、保険金として支払われる割合のことを「補償割合」といいます。また、1年間の契約期間のうち支払われる保険金の限度額が定められており、これを「支払限度額」といいます。

猫に万が一のことがあった際に、どこまでカバーできるペット保険なのかをきちんと把握し、負担する保険料とのバランスを検討することが大切です。

健康割増引や多頭割引などの制度を設けているペット保険もある

ペット保険会社や保険商品によっては、一定の期間の間、保険金の請求がなかった場合に保険料が減額されたり、反対に保険金の請求があった際に保険料が増額されたりする「健康割増引制度」や、複数匹の猫を飼っている人向けに一緒に加入すると割安になる「多頭割引制度」を設けています。

ペットの猫が健康であれば、保険を使う機会もないため費用対効果が見えにくい側面もあるペット保険ですが、各社が取り揃えている制度を活用することで、状況によってはお得に保険を利用できるかもしれません。

まとめ|保険の内容をきちんと比較して飼い猫に合った保険を選ぼう

猫 ペット保険
ペット保険は会社ごとに補償内容が異なります。

そのため、加入先を検討する際には、猫がかかりやすい病気がカバーできる内容となっているのか、そしていざという時に金銭的な負担を抑えられる補償を受けられるかについて、比較検討を重ねることをおすすめします。

そもそも猫にペット保険が必要なのか、加入のメリットやデメリットに関しては下記記事にて解説しています。
合わせてご確認ください。

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本記事の内容はすべて2021年10月14日時点のものです。

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トリセツ編集部(アニマライフ)
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