症例編

猫の腎不全|ペット保険の補償対象?腎不全でも入れる保険は?

猫がかかりやすい病気のひとつに腎不全(慢性腎臓病)があります。猫がかかりやすいといわれているものの原因は分かっておらず、一度かかってしまうと完治が難しい病気です。本記事では「ペット保険で慢性腎臓病は補償対象?」「腎不全でも入れるペット保険はある?」など猫の飼い主さんが気になるポイントを、治療費やペット保険での補償事例とあわせて解説します。

腎不全はどんな病気?

腎不全とは尿の生成、老廃物や毒素の体外への排出、ホルモンの分泌などの役割を担っている腎臓が十分に機能しなくなってしまう病気です。高齢の猫で発症が多く、発症すると死に至ることもあります。
急速に腎不全が進行した場合は「急性腎不全」、長い期間をかけて徐々に進行した場合は「慢性腎臓病(腎不全)」と呼ばれることもあります

高齢の猫がかかりやすい

猫は慢性腎臓病にかかりやすいといわれていて、7歳以上の猫の場合、3~4割が腎臓病を患っているという話もあります。アニコムの家庭どうぶつ白書2019によると、慢性腎臓病(腎不全含む)は猫の請求理由の第一位となっていることからも、猫がとてもかかりやすい病気であることが分かります。

腎不全(慢性腎臓病)の症状

初期では特に症状が無いこともありますが、進行していくと腎臓の機能が衰えて体内の水分バランスが崩れ、多飲多尿になったり、脱水症状を起こしたりします。また、排泄されるはずの毒素や老廃物が体内に溜まることで嘔吐をしたり口臭が発生します。

腎不全(慢性腎臓病)の原因

高齢の猫は慢性腎臓病にかかりやすいといわれていますが、原因ははっきりとはしていません。
なお、急性腎不全の場合は、感染症や泌尿器の病気、毒物の摂取などが理由で発症することがあります。

腎不全(慢性腎臓病)の治療方法と治療費は?

慢性腎臓病は完治が難しい病気のため、対症療法が主な治療法となります。具体的な治療方法や治療費の例についてみていきましょう。

腎不全(慢性腎臓病)の治療方法

腎臓の組織は一度ダメージを受けてしまうと、治療をしても元の状態には戻りません。そのため慢性腎臓病では、腎臓の負担を減らし嘔吐や脱水などの症状をやわらげるための対症療法が行われます。
具体的な内容としては、老廃物の排泄を促すための点滴や、腎臓の負担を減らすことを目的とする療法食などを使用することがあります。

腎不全(慢性腎臓病)の治療費例

アニコムの家庭どうぶつ白書2019によると、猫の慢性腎臓病(腎不全含む)での1頭あたりの年間診療費の平均は272,598円、年間診療回数は15回になっています。
また、日本ペット少額短期保険によると、腎不全で4日間の入院と60日間の通院をした場合、治療費が24万円かかったケースがあるようです。
腎不全にかかった場合、点滴治療などで定期的な通院が必要になることがあるため、費用が高額になりやすいようです。

腎不全(慢性腎臓病)でも入れるペット保険はある?

ペット保険では、持病がある場合や特定の傷病での既往歴がある場合には加入ができないことがあります。
各社の重要事項説明書や公式サイトより、「腎不全」の既往歴がある場合に加入をすることができないペット保険会社をまとめました。

  • PS保険
  • SBIいきいき少短
  • au損保
  • ペッツベスト
  • アニコム損保(慢性腎不全の場合)
  • ペット&ファミリー
  • イーペット
  • イオン(慢性腎不全の場合)

ただし、「腎不全」が加入不可であると明記が無い保険会社であっても、治療中の場合など引受審査の結果によってはペット保険に加入できないケースもあります。
腎不全の猫の保険を探している方は、まずは保険会社に加入できるかどうか問い合わせをしてみましょう。

また、加入ができる場合であっても、既往歴がある傷病によっては免責事項として補償の対象外になる場合もあります。加入の際には条件をよく確認するようにしましょう。

※健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、各社の公式サイトや重要事項説明書で加入不可と明記していなくても加入不可となることもありますので、予めご了承ください。
※健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、実際の加入可否は各社にお問い合わせください。
※ここには保険商品の内容の全てを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

腎不全(慢性腎臓病)はペット保険で補償される?

腎不全(慢性腎臓病)が補償されるかどうかは、各保険会社で対応がわかれています。
ペッツベストは、12歳の猫で新規に加入した場合、慢性腎不全の治療費は補償の対象外となるようです。

ただし、補償対象外項目として腎不全(慢性腎臓病の記載が無い保険会社の場合であっても、腎不全(慢性腎臓病になった後に保険に加入した場合は特約が付帯され、補償の対象外となることもあります。
このようなケースでは、腎不全(慢性腎臓病)だけでなく、関連する病気(泌尿器系の病気など)も補償対象外となってしまうこともあるようです。
可能であれば、病気になる前の健康なうちに、ペット保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。

※補償対象外となる全ての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※実際の保険金の支払いについては、「補償開始前からの症状か」などを含め保険会社が審査・査定を行ったうえでの判断となります。また、前提条件の相違等により補償内容が異なる場合があるので、実際に適用される補償内容について保険会社に問い合わせたうえで商品選択を行ってください。
※ここには保険商品の内容の全てを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。


・アニコム損保/重要事項説明書
・アイペット/重要事項説明書
・FPC/重要事項説明書
・PS保険/重要事項説明書
・楽天ペット保険/重要事項説明書
・ペッツベスト/重要事項説明書
・ペット&ファミリー げんきナンバーわん/重要事項説明書
・ペット&ファミリー げんきナンバーわんスリム/重要事項説明書
・アクサダイレクト/重要事項説明書
・au損保/重要事項説明書
・SBIプリズム少短/重要事項説明書
・SBIいきいき少短/ご契約に関しての大切な事柄
・日本ペット/重要事項説明書
・イーペット/重要事項説明書
・イオン/重要事項説明書

腎不全(慢性腎臓病)の保険金支払事例

実際にペット保険に加入していた場合、どのくらい保険金が支払われたのか保険金支払事例を確認してみましょう。

<通院費用>8歳のボンベイが慢性腎臓病と診断され、通院治療を行った例

診療項目 金額
診察 800円
検査 4,500円
点滴 2,000円
お薬 4,700円
合計 12,000円
ペット保険の補償額(うちの子70%プランの場合) 8,400円
飼い主の自己負担額 3,600円

参照元:アイペット|ボンベイ

慢性腎不全は完治が難しい病気のため、継続した治療が必要になります。通院が補償されるペット保険に加入しておくと、万が一の場合に安心して治療を受けさせてあげることができるかもしれません。

腎不全(慢性腎臓病)の予防法は?

慢性腎臓病を予防することは難しいとされていますが、塩分を控えた食事や水を飲みやすい環境を整えることを心がけるようにしましょう。
なるべく早く病気を発見し治療を開始するためには、日頃の飲水量や排尿のチェック、定期的な健康診断や動物病院への受診が大切です。

まとめ

猫がかかりやすいといわれている腎不全(慢性腎臓病)は、日ごろから気を付けていても発症を防ぐことが難しい病気です。腎不全(慢性腎臓病)になってしまうと、加入できる保険会社や補償の範囲が狭まってしまうこともあります。いざという時に備える方法のひとつとして、ペット保険の加入を検討してみても良いかもしれません。

腎不全(慢性腎臓病)以外の補償対象外項目は?

ペット保険では腎不全(慢性腎臓病)以外にも補償対象外項目に定められている猫の病気があります。
猫のかかりやすい病気や健康診断、去勢・避妊手術等に関して保険が適用されるか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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本記事の内容はすべて2021年6月22日時点のものです。