症例編

犬や猫の去勢手術、避妊手術はペット保険の補償対象になる?費用や補助金も確認!

犬や猫を飼っていると費用やリスクなどさまざまな観点から去勢手術、避妊手術を受けるか悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、
「去勢手術、避妊手術はペット保険の補償対象になる?」
「費用はどのくらいかかる?」
「どのようなメリット、デメリットがある?」
といった疑問に分かりやすく解答します!

犬や猫の去勢手術・避妊手術とは

犬や猫の去勢手術

犬と猫の去勢手術では多くの場合、皮膚を切開して睾丸と精巣の摘出手術を行います。メスの避妊手術に比べると身体への負担は少ないとされています。
治療を目的に行われることもありますが、病気の予防や無駄吠えや攻撃性の緩和など行動のコントロール目的で行われることもあります。

犬や猫の避妊手術

犬や猫の避妊手術は子宮と卵巣を摘出する手術を指します。病院や獣医師によっては卵巣のみを摘出する場合などもあります。一般的には全身麻酔をかけて腹部を開いて行います。
妊娠しないようにするためや病気の予防などを目的に行います。

犬と猫の去勢手術、避妊手術は補償対象になる?

ペット保険加入者の中には去勢手術、避妊手術を補償対象にして欲しいと思っている方もいるようです。

避妊手術や健康診断に使えないところが不満です。(静岡県在住 20代女性)

どこの保険でも一緒なんですが去勢手術など手術関係は補償になれば良いな、と思います。(富山県在住 40代女性)

しかし、ペット保険では犬、猫の去勢手術、避妊手術は補償対象外になります。ペット保険は病気やケガを補償する保険であるため、健康体にする去勢手術、避妊手術は補償対象外になるのです。

他の病気などの治療の一環として去勢手術、避妊手術を行う場合は補償対象になることもあります。例えば乳腺腫瘍の治療のために行う場合などが考えられます。ただし、治療の一環として去勢手術、避妊手術が補償対象になるかはそれぞれの場合に応じて、ペット保険会社が判断をするため、事前に保険会社が確認をするようにしましょう。

停留精巣(停留睾丸・陰睾)も補償対象外?

精巣は通常成長と共に陰のうに下りてきますが、半年から1年ほど経過しても精巣が陰のうまで下りてこず、お腹の中に留まってしまう状態のことを停留精巣(停留睾丸・陰睾)といいます。停留精巣は将来的に腫瘍化する危険性があるため、治療の一環として去勢手術を行う場合もありますが、この場合の治療費もペット保険では基本的に補償対象外になります。

犬や猫の去勢手術・避妊手術の費用は?

ペット保険では補償対象外になってしまう去勢手術・避妊手術はどのくらいの費用がかかるのでしょうか。去勢手術・避妊手術それぞれの費用を確認していきましょう。

去勢手術の費用は?

日本獣医師会の調査によると犬の去勢の32.5%が15,000~20,000円未満になっています。猫の去勢は37.3%が10,000~15,000円未満になっています。犬、猫の大きさや手術の内容などによって費用は異なるため、事前に動物病院に確認をしておきましょう。

避妊手術の費用は?

日本獣医師会の調査によると犬の不妊手術で卵巣切除の場合、9.2%が25,000~30,000円未満、卵巣子宮切除の場合では27.3%で25,000~30,000円未満になっています。猫の不妊手術で卵巣切除では12.6%が20,000~25,000円未満、卵巣切除の場合は31.2%が20,000~25,000円未満です。

犬、猫の大きさや手術内容などのよって費用は異なってくるため、動物病院などに費用を確認するようにしましょう。

参照元:公益社団法人 日本獣医師会|家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査 調査結果(平成27年度)

去勢手術、避妊手術は受けたほうがいい?

去勢手術・避妊手術を実施すると望まない繁殖を防ぐことができますが、中には「室内で飼っているから必要ないのでは?」「手術をするのはかわいそう」と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、犬や猫の去勢手術・避妊手術の実施率や繁殖を防ぐ以外のメリット・デメリットを確認してみましょう。

犬や猫の去勢手術・避妊手術の実施率は?

ペット保険では保障対象外の去勢手術、避妊手術ですが、実施率は年々増加しているようです。
環境省の調査によると「犬の不妊去勢措置の実施率」において「手術を受けている」と回答した割合は1979年は7.7%でしたが、2011年には39.6%(インターネット)、38.1%(電話調査)になっています。「猫の不妊去勢措置の実施率」において「手術を受けている」と回答した割合は1979年は10.7%でしたが、2011年には73.0%(インターネット)、78.1%(電話調査)となっています。

参照元:環境省 中央環境審議会動物愛護部会|動物愛護管理のあり方検討小委員会(第19回)議事要旨 配付資料

去勢手術・避妊手術のメリット、デメリットは?

犬や猫の去勢手術、避妊手術には望まない繁殖を防ぐことができる、予防できる病気があるなどのメリットがありますが、デメリットもあります。実際に去勢手術、避妊手術を受けるかはよく考えて判断するようにしましょう。

去勢手術・避妊手術のメリット

  • 前立腺の病気、子宮の病気などを防げる
  • 望まない繁殖を防げる
  • 性的な欲求によるストレスが軽減される
  • オスの場合はマーキングや攻撃性を抑えられる可能性がある など

去勢手術・避妊手術のデメリット

  • 繫殖できなくなる
  • 太りやすくなる
  • 手術を受ける際のリスクがある など

去勢手術・避妊手術はいつする?

去勢手術・避妊手術を行うとすれば、いつごろ実施するのが良いのでしょうか。犬・猫別に適切な実施時期を確認してみましょう。

去勢手術はいつ頃行う?

去勢手術は何歳のときに受けなくてはいけないといったことはありません。犬においては小型犬、中型犬は性成熟する前の生後6カ月前後で受けることが多いようです。大型犬、超大型犬の場合は、早く去勢を行ってしまうと骨格形成に悪影響を与えることもあるため、少なくとも生後10カ月は経過したした後に受けることをおすすめします。

猫は生後6~7カ月で性成熟して、発情行動が見られるようになります。そのため生後6カ月前後でされることが一般的です。

ただし、いつごろ手術を受けるのが良いのかは犬種や成長状態などによって異なるため、獣医師などの専門家に相談をして決めるようにしましょう。

避妊手術はいつ頃行う?

犬の場合一般的に生後6カ月前後で行うことが多いです。発情を迎えるのは生後6カ月~10カ月といわれ、この時期より前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍を高い確率で予防できるといわれています。猫は生後6ヶ月~8ヶ月頃が避妊手術に適した時期だといわれています。

猫の成長状態や体調などに考慮して避妊手術の時期を決める必要があるため、動物病院などに相談をしていつ避妊手術をするのか決めましょう。

犬、猫の去勢手術、避妊手術には補助金があることも

犬、猫の去勢手術、避妊手術には補助金を設けている自治体などがあります。例えば東京都新宿区では申請対象者が「猫の飼い主及び区内で猫を世話している新宿区民(在住、在学、在勤等)の方」といった条件はあるものの、「飼い猫 オス2,500円  メス4,000円」「飼い主のいない猫 オス5,000円  メス9,000円」の助成があります。(2021年6月現在)

このように自治体が補助金を設けている可能性があるため、去勢手術、避妊手術を検討する場合、住んでいる自治体などの補助金を調べることをおすすめします。

参考元:新宿区|犬・猫・ペットについて

まとめ

犬、猫の去勢手術、避妊手術は停留精巣も含め、基本的にペット保険では補償対象外になりますが、自治体などで補助金が出されている場合もあるようです。犬や猫の避妊手術・去勢手術を検討している方は一度自治体のHPなどを確認してみてください。

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本記事の内容はすべて2021年6月15日時点のものです。