症例編

犬や猫の健康診断にかかる費用はペット保険の対象外!診断項目や費用と併せて解説

犬や猫の健康を守ることにもつながる健康診断。この健康診断の費用はペット保険で補償の対象外となっています。
本記事では、ペットの健康診断を受け始めるタイミングや健康診断にかかる費用について、主な診断項目等と併せて分かりやすく解説します。

ペット保険が適用されるのは病気やケガのみ!健康診断は適用外

健康診断 ペット保険
大切なペットの健康を維持するために、大切な健康診断。ペット保険を活用して金銭的な負担を抑えられることが望ましいです。しかし、多くのペット保険は、あくまでもペットの病気やケガに対して保険が適用され、健康な状態で行う健康診断は保険の適用対象外となっています。

ただし、健康診断で病気が見つかった場合には、その病気が補償対象であれば、病気の治療費に関しては保険金を請求することができます。
病気の治療において、早期発見・早期治療は大切です。愛する犬や猫に長生きしてもらうためにも、定期的に健康診断は行うようにしましょう。

ペット保険には健康診断以外にも補償対象外項目があるため要注意

また、健康診断のほかにも、犬、猫の去勢手術や避妊手術、病気の予防に関するワクチン接種などの費用、歯周病をはじめとした歯や口腔内に対する治療にかかる費用など、保険会社によって補償の有無が異なる場合があります。

加入するペット保険を検討する際には、補償の内容をきちんと確認しましょう。
ペット保険が補償の対象とする病気やケガの種類については、下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

補償対象外 ペット保険
ペット保険が補償対象外としている犬の病気やケガ|保険の上手な選び方とあわせて解説診療費の一部を補償してくれるペット保険ですが、すべての診療費に保険が適用されるわけではありません。この記事では、犬がかかりやすい病気ごとにペット保険適用の可否について解説します。...

犬や猫の健康診断を受け始めるべき時期や適切な頻度

健康診断 ペット保険
基本的にペット保険の補償対象外になる健康診断ですが、ペット保険大手のアイペット損保の調査によれば、契約者のうち75%がペットに健康診断を受けさせたことがあると回答しています。

ペットの健康状態を確認したり、病気を早期に発見したりするために、受け始めるタイミングや適切な頻度についても把握しておくと良いでしょう。

目安は1歳を基準に年1回!高齢になったら回数を増やすといい

犬や猫の場合、生後1年のうちには各種ワクチンや避妊手術などで動物病院にかかる機会も多く、その都度、健康状態のチェックもしてもらえます。そのため、自主的に健康診断を受け始めるのは1歳になってから、1年に1回程度を目安に受けると良いでしょう。

また、小型犬・中型犬で10歳、大型犬で7歳、猫も7歳くらいから老化の兆候が現れ始めるといわれているため、この頃からはペットの健康状態に合わせて健康診断のタイミングを増やしていくことをおすすめします。

健康診断が必要になるケースも

基本的に健康診断を不要としているペット保険でも、健康診断が必要になるケースもあります。例えば、ペット保険に加入する前に病気を発症したことがある場合です。

このような場合、保険会社がペット保険に加入できるかどうか引受審査を行う際に、健康診断書等の書類の提出を求められることがあります。
健康診断書の提出をお願いされた場合には、健康診断を受けるようにしましょう。

犬や猫の健康診断における主な項目とかかる費用

健康診断 ペット保険
多くの動物病院で実施されているペットの健康診断にかかる費用や、実際に検査の対象となっている主な項目について解説します。

健康診断にかかる費用は1万円から1万5,000円が基準

家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)によると、健康診断(1日ドッグ)の費用の中央値は1万4,021円となっており、1万円〜1万5,000円と回答した動物病院の割合が最も多くなっています。

一方で、中には5,000円以下と回答している動物病院や、5万円以上と回答している動物病院もあります。
健康診断の内容や動物病院によって健康診断にかかる費用は異なるため、実際にかかる料金は健康診断を受ける予定の動物病院に問い合わせてみてください。

健康診断の主な検査項目|年齢や健康状態によって変動することも

犬や猫の基本的な健康診断の項目は以下のとおりです。

身体検査(視診・触診・聴診)
視診では、口腔内などを獣医が目で見て確認します。触診では、しこりや腫瘍等がないかを手で触って確認します。聴診では、聴診器で呼吸の音などに異常がないかを確認します。

尿検査
尿のpHや尿糖などを検査することで、腎臓や膀胱、前立腺など泌尿器系に異常がないか確認します。糖尿病や腎臓病の早期発見につながることもあります。

糞便検査
顕微鏡等で糞便の状態を検査することで、寄生虫の有無や大腸などの消化器系に異常がないか確認します。

血液検査
主に血球検査と生化学検査が行われます。血球検査では白血球や赤血球等の数や形状に以上がないかを検査することで、貧血などの全身の状態を確認します。
生化学検査では血糖値やコレステロール値などを測定することで、内蔵に異常がないかを確認します。

この他にも、レントゲン検査や超音波検査で全身の状態を確認したり、必要に応じて心電図検査、血圧測定、甲状腺ホルモン検査が行われたりすることもあります。

飼っている犬・猫の年齢や、健康状態によって必要な検査項目は異なるため、かかりつけの獣医師に相談の上、検査項目を決めることをおすすめします。

まとめ|将来的な治療費に備えてペット保険の加入先の検討がおすすめ

健康診断 ペット保険
健康診断は基本的にペット保険の補償対象外となっています。ペット保険加入時に健康診断を求められることはあまりありませんが、定期的な健康診断は病気の早期発見・早期治療に繋がります。

愛する犬や猫に長生きしてもらうためにも、定期的に健康診断を行うようにしましょう。

また、健康診断で発見された病気の治療費には、ペット保険が適用できるケースが多くなっています。将来、発生し得る治療費に備えて、ペット保険の加入先の検討を進めておきましょう。

ペット保険に加入するタイミングや、注意点については下記記事にて解説していますので、ぜひご確認ください。

ペット保険 入る タイミング
ペット保険に入るタイミングはいつがいい?加入における注意点は?ペット保険への加入を検討している方の中には、いつから入ればいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは、ペット保険に加入するタイミングや加入時の注意点を解説した上で、ペット保険の選び方についてもご紹介します。...

本記事の内容はすべて2021年10月04日時点のものです。

ABOUT ME
トリセツ編集部(アニマライフ)
トリセツ編集部(アニマライフ)についてはこちら>> ペット保険のスペシャリストである少額短期保険募集人資格保有者が記事の執筆・監修をしています。ペット保険の情報をわかりやすくお伝えすべく、日々最先端のペット保険情報をチェックしています。犬や猫の「もしものとき」に備えるためのペット保険選びを正しい情報でサポートします。

FPC|フリーペットほけん

フリーペット保険

FPCの魅力はお手頃でシンプルな保険料設計です。
保険料の値上がりのタイミングは小型犬・猫では5歳と12歳の2回のみ、中型犬・大型犬では5歳と9歳と12歳の3回のみとシンプルでお手頃な保険料設計となっています。

  • 保険料は、今後の商品改定等により変更となる場合があります
  • 詳細は重要事項説明書等でご確認ください
詳しく見る
人気1位のペット保険を見てみる
×