申込編

ペット保険の加入条件は?持病があっても入れる?

ペット保険に加入するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
加入条件だけではなく、申込み後に行われる「引受審査」でも「告知」内容に基づいて加入可否が判断されます。

「告知」では人間の保険と同様に病歴や持病を伝える必要があり、審査によっては加入を断られるケースや、特定の病気やケガを補償対象外にする条件付きでの加入となるケースがあります。

ここでは、基本的な加入条件や引受審査の仕組み、持病がある場合の各社の対応についてご紹介します。
あわせて、ペット保険選びに役立つコンテンツも参考にしてみてください。

ペット保険に加入する条件とは?

加入条件 持病 ペット保険
ペット保険には加入するための条件があります。
保険会社によって条件の内容は異なりますが、ここでは基本的な加入条件をご紹介します。

基本的な加入条件

ペット保険の基本的な加入条件には以下のようなものがあります。

・ペットが各商品に定められている保険の対象動物(犬、猫など)であること
・ペットが家庭で飼育されている愛玩動物、コンパニオンアニマルであること(興行用でないこと)
・ペットの年齢が各商品に定められている新規加入可能年齢であること
・原則ペットが健康体であること など

上記のように、「原則ペットが健康体であること」も基本的な加入条件のひとつです。
そのため、病気やケガで治療中だったり、先天性の異常(生まれたときから持っている病気)があったりすると契約できない場合があります。

保険会社によって異なりますが、一般的に下記の病歴があると加入を断られることがあります。
保険会社の重要事項説明書や約款などに、加入できない疾患について明記されていることがあるので確認しましょう。

<ペット保険に加入できない病気やケガの例>
・悪性腫瘍(癌)
・糖尿病
・肝硬変
・甲状腺疾患
・猫伝染性腹膜炎
・猫後天性免疫不全症候群(FIV)
・猫白血病ウィルス感染症(FeLV)
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・腎不全
・免疫介在性血小板減少症
・免疫介在性溶血性貧血
・巨大食道症(食道拡張症)
・巨大結腸症
・膵外分泌不全
・脳・神経疾患
・フィラリア感染症
・心疾患 など

持病があっても加入できる?

加入条件 持病 ペット保険
「原則ペットが健康体であること」がペット保険の基本的な加入条件のひとつであることをお伝えしましたが、持病がある場合は加入できないのでしょうか?

持病がある場合、引受審査が大きく関わってきます。
ここでは、引受審査と持病がある場合の加入について解説します。

引受審査とは?

ペット保険の申込みでは、病歴や所定の期間内に行った治療など、ペットの健康について告知します。
その告知を元に各保険会社で行うものが、引受審査です。

引受審査では、加入の可否や条件付きでの加入とするかが判断されます。
誤った告知をして加入した場合、保険金が支払われなかったり、契約が解除になったりする可能性があるので正しく告知しましょう。

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引受審査によっては条件付きで加入できることも

過去に病気やケガをしていた、または現在病気やケガを患っていても、引受審査によっては条件付き(特定疾病不担保・特定部位不担保)で加入できることもあります。
特定の病気やケガ・部位を補償対象外とする条件が付けられるので、この条件に該当する病気やケガ・部位に対して発生した診療費は補償されず、全額自己負担となります。

なお、過去に病気やケガをしたことがあっても時期や内容、完治・再発の状況によっては無条件で加入できる場合もあります。

引受審査の基準は保険会社によって異なるため、どのペット保険でも同じ判断になるとは限りません。
例えば、あるペット保険では加入不可と判断されても、別のペット保険だと条件付きで加入できることもあるので、まずは申込みをしてみましょう

【ペット保険別】加入不可となる病気は?

加入条件 持病 ペット保険
持病がある場合でも、ペット保険に加入することはできるのでしょうか。
犬や猫がかかりやすい病気に関して、各社の重要事項説明書や公式サイトに加入不可と書いてあるかどうかをまとめました。

犬がかかりやすい病気の場合

外耳炎 皮膚炎 膿皮症 胃腸炎 ケンネルコフ 椎間板ヘルニア
PS保険
楽天ペット保険
SBIいきいき少短
アイペット損保
FPC
SBIプリズム少短
アニコム損保
ペット&ファミリー損保

※各社の公式サイトや重要事項説明書で加入不可と明記していないものを「ー」と表示しています。健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、「ー」としていても加入不可となることもありますので、予めご了承ください。
※△は各社の公式サイトや重要事項説明書で上記に掲げている病気・ケガを診療中の場合は加入不可と記していることを示しています。
※☓は各社の公式サイトや重要事項説明書で上記に掲げている病気・ケガと診断されたり、診療を受けたことのある場合は加入不可と記していることを示しています。
※健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、実際の加入可否は各社にお問い合わせください。
アクサダイレクトが算出したデータを元に、犬がかかりやすい病気として紹介しています。

犬がかかりやすい病気に対する各社の対応を表にまとめました。

実際には保険会社に申込みをしてみないとどのような判断となるかわかりませんが、PS保険は病気やケガの診療中である場合は加入不可と公式サイトに記載しています。

診療中の場合だけでなく、診療が完了した場合でも上記の保険会社のペット保険に加入することはできないのでご注意ください。

※表は申込時に診療中の場合に加入不可となるすべての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※ここには保険商品の内容のすべてを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

各社の重要事項説明書等

・アニコム損保/重要事項説明書
・アイペット損保/重要事項説明書
・FPC/重要事項説明書
・PS保険/重要事項説明書
・楽天ペット保険/重要事項説明書
・ペット&ファミリー損保/重要事項説明書
・SBIプリズム少短/重要事項説明書
・SBIいきいき少短/ご契約に際しての大切な事柄(契約概要、注意喚起情報 等)
・イーペット少短/重要事項説明書

猫がかかりやすい病気の場合

結膜炎 外耳炎 腎不全 皮膚炎 胃腸炎 膀胱炎
PS保険 ×
楽天ペット保険
SBIいきいき少短 ×
アイペット損保 ×
FPC
SBIプリズム少短
アニコム損保 ※1
ペット&ファミリー損保 ×

※1 アニコム損保は慢性腎臓病と診断されたことのある場合、加入不可
※各社の公式サイトや重要事項説明書で加入不可と明記していないものを「ー」と表示しています。健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、「ー」としていても加入不可となることもありますので、予めご了承ください。
※△は各社の公式サイトや重要事項説明書で上記に掲げている病気・ケガを診療中の場合は加入不可と記していることを示しています。
※☓は各社の公式サイトや重要事項説明書で上記に掲げている病気・ケガと診断されたり、診療を受けたことのある場合は加入不可と記していることを示しています。
※健康状態等による引受基準は各社によって異なるため、実際の加入可否は各社にお問い合わせください。
アクサダイレクトが算出したデータを元に、猫がかかりやすい病気として紹介しています。

犬と同様に、実際には保険会社に申込みをしてみないとどのような判断となるかわかりませんが、
PS保険は、猫についても病気やケガの診療中である場合は原則加入不可としています。

また、PS保険、SBIいきいき少短、アイペット損保、ペット&ファミリー損保は腎不全、アニコム損保は慢性腎臓病と診断されたことがあると加入不可となっています。
診療中の場合だけでなく、診療が完了した場合でも上記の保険会社のペット保険に加入することはできないのでご注意ください

※表は申込時に診療中の場合に加入不可となるすべての病気・ケガを記したものではありません。詳細は、重要事項説明書および約款でご確認ください。
※ここには保険商品の内容のすべてを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。

各社の重要事項説明書等

・アニコム損保/重要事項説明書
・アイペット損保/重要事項説明書
・FPC/重要事項説明書
・PS保険/重要事項説明書
・楽天ペット保険/重要事項説明書
・ペット&ファミリー損保/重要事項説明書
・SBIプリズム少短/重要事項説明書
・SBIいきいき少短/ご契約に際しての大切な事柄(契約概要、注意喚起情報 等)
・イーペット少短/重要事項説明書

ペット保険に関するお役立ちコンテンツ

加入条件 持病 ペット保険
ペットに持病があっても、ペット保険に加入できる場合があることを解説してきました。
引受審査によっては持病が補償対象外となる条件が付くこともありますが、その他の病気やケガはカバーしてくれるので万が一の備えになります。
ここでは、ペット保険選びに役立つコンテンツをいくつかご紹介します。

高齢でも加入できるペット保険はある?

ペット保険に加入するには、年齢制限にも気を付けなければなりません。
保険会社によって加入できる年齢は異なり、年齢が上がるほど加入できるペット保険は限られます。

中には年齢制限に上限が定められていない高齢向けのペット保険もあるので、高齢時の病気やケガに備えてペット保険の加入を検討してみましょう。

ペット保険 高齢 シニア
【獣医師監修】犬や猫が高齢になってからでもペット保険は加入できる!選び方と加入時の注意点を解説!犬や猫が高齢になり動物病院への通院が増えることで、ペット保険の必要性を感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、ペット保険は、加入できる年齢に制限があります。 この記事では、高齢時のペット保険の必要性とあわせて、加入できる年齢別にペット保険を紹介します。...

各社の特徴と気になる点を比較したい

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「おすすめペット保険会社比較!初心者向け12社を短所も隠さず解説」では、補償内容や特徴、気になる点を会社別に紹介しています。
それぞれの保険会社について詳しく解説しているので、比較の参考にしてみてください。

【ペット保険比較】2024年4月の最新おすすめ10社解説「ペット保険に加入しようと思うけど、どれにすればいいのかわからない…」という方に向け、10社のペット保険の特徴やメリット、気になる点やデメリットなどを解説!ペット保険を選ぶ際のポイントについても紹介します。...

まとめ

加入条件 持病 ペット保険
ペット保険は「原則ペットが健康体であること」を基本的な加入条件としています。
ただし、持病があるからといって、必ずしも加入できないというわけではありません。

加入条件は各保険会社によって異なります。
条件付きでの加入が可能なケースなどもありますので、まずは各保険会社に問い合わせ、申込みをしてみてください。

ペット保険の基礎知識はこちら

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そんな悩みを抱える方のために、「そもそもペット保険とは?」という初歩的な部分から基礎知識を下記の記事では解説していきます。

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