症例編

犬や猫のワクチン接種はペット保険の補償対象?未接種でも加入できる?

「犬や猫のワクチン接種はペット保険で補償対象される?」「保険加入前に予防接種は必要?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、これらの疑問に対する回答を犬や猫のワクチン接種にかかる費用や必要性と併せてわかりやすく解説します。

そもそもワクチン接種、予防接種とは?

ワクチン ペット保険

東京都医師会によると下記のように説明されています。

毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を、前もって投与しておくことにより、その病気に罹りにくくすることを予防接種といい、投与するものをワクチンあるいはトキソイド(以下、ワクチン)といいます。

引用元:公益社団法人 東京都医師会 予防接種とは?

例えば、インフルエンザのワクチン接種は受けたことがある方も多いのではないでしょうか。人間と同様にペットも必要に応じてワクチン接種をすることがあります。

ワクチンで予防できる感染症

    ワクチンで防げる犬の病気

  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬ジステンパーウイルス感染症
  • 犬パラインフルエンザ感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • 犬アデノウイルス2型感染症
  • 狂犬病
  • 犬コロナウイルス感染症
  • 犬レプトスピラ感染症 など

    ワクチンで防げる猫の病気

  • 猫汎白血球減少症
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫ウイルス性鼻気管炎
  • 猫白血病ウイルス感染症 など

ワクチン接種によって上記の病気を100%予防できるわけではないですが、感染しても軽症で済むことが期待できます。日ごろからペットの健康管理を気にかけて、体調が悪そうな場合などは必要に応じて動物病院に相談をするようにしましょう。
また、どのワクチンをいつ打つべきかといったことに関しては、獣医師などの専門家に相談をして接種しましょう。

ペット保険に加入してもワクチン接種は必要?

ワクチン ペット保険

ペット保険に加入しているので、ワクチン接種をしなくても良いのでは?と思うこともあるかもしれません。しかし、ペット保険に加入していてもワクチン接種を行うことをおすすめします。

ワクチン接種をすることで犬や猫も人間と同様に感染症、伝染病などの発症リスクを引き下げることができるというメリットがあります。

犬・猫のワクチン接種の費用はペット保険の補償対象外

ほとんどのペット保険ではワクチン接種などの予防に関する費用は補償対象外になっています。一方、ワクチン接種が原因で生じたケガや病気は補償対象になるペット保険もあるようです。加入前に重要事項説明書や約款などで確認しておきましょう。

また、ほとんどのペット保険でワクチンで予防できる病気は補償の対象外に定められています。ただし、ワクチンを接種していてその有効期間内にこれらの病気を発症した場合や獣医師の判断により予防措置を受けられなかった場合などには、補償の対象となることもあるようです。

ワクチン接種の費用は基本的にはペット保険では補償されません。しかし、費用を気にして予防をしなかった場合、ワクチン接種より高額な治療費がかかってしまう可能性もあります。
ワクチン接種で予防できる病気には犬や猫の命にかかわる症状のものもあります。犬や猫の健康を守るためにも予防できる病気はしっかりと対策しておきましょう。

ワクチン未接種でもペット保険に加入できる?

ワクチン ペット保険
ワクチン接種をしていなくても加入できるペット保険はあります。
例えば、ペット保険大手のアイペット損保はワクチン接種について次のように回答しています。

予防接種していなくても申し込みできますか?

お申し込みいただけます。ただし、ワクチン接種により防げる病気に罹患した際の診療費については、保険金をお支払いできない場合がありますのでご注意ください。

参照元:アイペット損保|予防接種していなくても申し込みできますか?

上記のようにワクチン未接種でも加入できる保険会社もあります。
ただし、ワクチン未接種の状態で、ワクチンで予防できる病気にかかってしまった場合の治療費は基本的に補償対象外になるため、早めにワクチン接種をすることをおすすめします。

また、ワクチンの接種日を聞かれたり、ワクチン接種の有無の確認のためにワクチン接種を確認できる書類のコピーを求められたりすることがあります。
ワクチンの接種後はこれらの書類を保管しておきましょう。

費用・副反応など、ワクチン接種でよくある疑問

ワクチン ペット保険

犬のワクチン接種の費用は?

犬のワクチン接種の費用は動物病院や混合ワクチンの内容などによって異なります。混合2種では3,000~5,000円、混合5種では5,000~7,000円、最もワクチンの種類が多い混合11種では8,000~12,000円程度が多いようです。
実際のワクチンの費用は接種を予定している動物病院に確認しましょう。また、子犬の場合一度にたくさんの種類のワクチンを接種すると副作用が起こる可能性もあるため、どのワクチンを接種するかも獣医師に相談するようにしましょう。

猫のワクチン接種の費用は?

猫のワクチン接種の費用も動物病院や混合ワクチンの内容などによって異なります。
室内飼いでも接種が推奨される3種混合(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)では3,000~5,000円、生育環境によって接種を推奨される4種混合(3種混合+猫白血病ウイルス感染症)や5種混合(4種+猫クラミジア感染症)ワクチンは5,000~7,000円程度が一般的なようです。
実際にワクチン接種にかかる費用は接種を希望する動物病院に確認してみてください。

ワクチン接種後に副反応はある?

副反応として元気や食欲がなくなる、顔面の腫脹や痒み、軽い発熱や嘔吐などがみられることがあるようです。また、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。

ワクチン接種後に何らかの副反応がでても、すぐに対応できるように午後の予定をあけて、午前中に接種をするなど工夫をするようにしましょう。

狂犬病ワクチンは必要?猫は?

犬のワクチン接種は基本的に任意になっていますが、狂犬病のワクチン接種はすべての飼い犬に年1回の接種が狂犬病予防法によって義務付けられています

狂犬病は人、犬、猫など全てのほ乳類が感染する病気で、発症すると治療法がなくほぼ100%死に至る危険な感染症です。感染経路として例えば、狂犬病に感染している犬などに噛まれて唾液の中のウィルスが傷口から侵入することが考えられます。

飼っている犬にきちんと狂犬病のワクチン接種をするようにしましょう。

また、猫は犬のように狂犬病のワクチン接種は義務付けられてはいませんが、犬と比べると少ないものの、狂犬病にかかる可能性はあります。海外に行く際は接種を検討しましょう。

まとめ

ワクチン ペット保険
ワクチン接種はペット保険の補償対象外となっていますが、犬・猫の健康を守るためにも大切です。
獣医師さんと相談しながら、適切なタイミングで予防接種を受けるようにしましょう。

ワクチン接種以外の補償対象外項目は?

ペット保険ではワクチン接種以外にも補償対象外項目に定められている犬の病気があります。
パテラ等の病気や健康診断、去勢・避妊手術等に関して保険が適用されるか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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本記事の内容はすべて2021年11月26日時点のものです。

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