愛犬にも保険が必要であると考え、ペット保険に加入する人は年々増えてきています。
しかし、いざペット保険に加入しようと思っても、「保険会社やプランが多すぎてどれを選んだらいいのかわからない」という方も少なくありません。
この記事では、犬の保険の補償内容や人気ランキング、口コミ・評判など、さまざまな観点から、おすすめの比較方法をご紹介します。
「自分の愛犬に適したペット保険の選び方を知りたい」という方は、ぜひご覧ください。
高額な診療費がかかることも!犬のペット保険は積極的に検討するのがおすすめ
犬の診療費は、内容によって高額になることも珍しくありません。
例えば、高額診療費の例として下記のような疾患が挙げられます。
心臓病・・・2,087,800円
尿管結石・・・1,068,700円
骨折・・・1,060,400円
※2022年1月~12月のアイペット損保の保険金請求データより抜粋
※上記の金額は診療費の一般的な平均・水準を示すものではありません
高額診療の場合、100万円以上の費用がかかるケースもあります。
そのため、犬を飼っていくうえでは、なにかしらの形で将来的に発生し得る診療費に備えておく必要があります。
その手段のひとつとして、ペット保険は非常に有効なものとして多くの人に利用され始めているのです。
犬の保険を選ぶときに商品を比較する方法
ペット保険の需要増加に伴い、ペット保険のバリエーションが豊富になったことで、補償内容の異なるさまざまなプランの中から飼い犬に合ったペット保険を選びやすくなりました。
しかし、選べるプランが多くなったことで、その選び方が複雑化している事実もあります。
ここからは、犬の保険を選ぶ際に注目すべきポイントについて解説します。
補償範囲|どんな時に保険金を受け取れるかで比較する
ペットがケガや病気で診療を受ける際、かかる費用は「通院費」「入院費」「手術費」の3種類があり、ペット保険の加入を検討する際には、この補償される範囲で検討する方も少なくありません。
「通院費」は、ペットに獣医の診察を受けさせたり、手術以外の診療を受けさせたりする際にかかる費用です。
一般的に、入院や手術に比べて支払う機会が多くなるため、日常的な通院にかかる費用もカバーしたい場合には、通院補償のあるプランを申し込むと良いでしょう。
また「手術費」や「入院費」については、通院ほど頻繁に発生する費用ではないものの、一度に多額の費用がかかってしまう傾向にあります。
さらに、ペット保険は「フルカバー型」と「特化型」の保険に分かれます。
フルカバー型|安心を求める飼い主さんのための手厚い補償プラン
「フルカバー型」は、「通院」「入院」「手術」を補償対象とするプランです。
ペットの診療で頻繁に発生し得る「通院」にかかる費用はもちろん、多額の費用が必要となることも多い「入院」「手術」もカバーしてくれるフルカバー型のプランは、日常的な備えとして、多くの方に利用されています。
「入院」「手術」だけを補償する「特化型」のプランに比べれば、月々支払う保険料が高いこともありますが、愛犬の様子に少しでも異変を感じた際に、迷わず病院へ連れていくことができるメリットがあります。
「通院補償の必要性」について、下記記事では各保険会社の通院補償を比較しながら詳しく解説しているため、あわせてご確認ください。
特化型|月々の保険料は安く抑え、高額な「手術」「入院」に備えるプラン
「特化型」は、多額の費用がかかる「手術」や「入院」に特化して、補償を提供するプランです。
通院にかかる費用が補償されない分、同じ保険会社のフルカバー型のプランと比べると、月々に支払う保険料が少額で済みます。
いざというときのために備えておくことのできるプランとして、こちらも一定の支持を得ています。
当サイトに掲載しているなかで、特化型プランを設けている保険会社は下記のとおりです。
保険金として受け取ることのできる割合で比較する
補償の対象となる診療費のうち、保険金として受け取ることができる割合のことを補償割合といい、加入しているプランの補償割合が高くなるほど、自己負担が少なく済みます。
多くのペット保険会社で、50%、70%となっていますが、中には100%のプランを提供している保険会社もあります。
同じプランの場合、補償割合が高ければ高いほど月々の保険料も高くなるため、保険料と補償割合のパランスを考えた保険選びが重要です。
保険料の負担が大きくなったとしても、万が一の補償を手厚くしたい場合には、補償割合の高いペット保険を選ぶと良いでしょう。
保険金がいくらまで支払われるかで比較する
ペット保険は、年間もしくは1日(回)あたりに受け取れる保険金の支払限度額および支払限度回数(日数)が決まっています。
支払限度回数内であれば、補償対象となる診療費に対して、年間もしくは1日あたりの支払限度額に達するまで一定割合の補償を受け取ることができます。
ここでは、通院・入院・手術を補償範囲とするフルカバー型の保険の支払限度額と年間の限度日数(回数)をご紹介します。
保険会社/商品名 | 補償割合 | 回数(日数)制限 | 1日(回)あたりの上限金額 |
---|---|---|---|
FPC フリーペットほけん |
50% | 通院は年30日まで 入院は3入院まで(注1) 手術は年1回まで |
通院は1万2,500円まで 入院は12万5,000円まで 手術は10万円まで |
70% | |||
FPC ペットほけんフィット |
50% | なし(年100万円まで) | |
70% | |||
90% | |||
FPC ペットほけんマックス |
50% | なし(通院・入院・手術各 年60万円まで) | |
70% | |||
90% | |||
PS保険 | 50% | 通院は年20日まで 入院は年30日まで 手術は年2回まで |
通院は1万円まで 入院は2万円まで 手術は10万円まで |
70% | |||
100% | |||
アニコム損保 どうぶつ健保ふぁみりぃ |
50% | 通院・入院は年20日まで 手術は年2回まで |
通院・入院は1万円まで 手術は10万円まで |
70% | 通院・入院は1万4,000円まで 手術は14万円まで |
||
アイペット損保 うちの子 |
50% | 通院・入院は年22日まで 手術は年2回まで |
通院・入院は1万2,000円まで 手術は10万円まで |
70% | 通院は1万2,000円まで 入院は3万円まで 手術は15万円まで |
||
楽天損保 スーパーペット保険 通院つきプラン |
50% | 通院は年22日まで 入院は年25日まで 手術は年3回まで |
通院・入院は1万2,000円まで 手術は12万円まで |
70% | 通院・入院は1万5,000円まで 手術は15万円まで |
||
ペット&ファミリー損保 げんきナンバーわんスリム |
50% | なし(年50万円まで) | |
70% | なし(年70万円まで) | ||
SBIプリズム少短 いつでもパックプレミアム |
100% | 通院は年間60日まで 入院は年間60日まで 手術は年2回まで |
通院は日額12,000円まで 入院は1日あたり基準額12,000円まで 手術は1回150,000円まで |
SBIプリズム少短 いつでもパックバリュー |
100% | 通院は年間30日まで 入院は年間30日まで 手術は年2回まで |
通院は日額8,000円まで 入院は1日あたり基準額12,000円まで 手術は1回90,000円まで |
SBIプリズム少短 いつでもパックライト |
100% | 通院は年間30日まで 入院は年間30日まで 手術は年2回まで |
通院は日額5,000円まで 入院は1日あたり基準額10,000円まで 手術は1回60,000円まで |
SBIいきいき少短 スタンダードプラン |
50% | なし(年間50万円まで) | |
70% | なし(年間70万円まで) | ||
SBIいきいき少短 ライトプラン |
50% | なし(年間50万円まで) | |
70% | なし(年間70万円まで) |
※保険期間は1年間、満期返戻金なし
(注1)FPCは入院してから退院するまでを1入院としてカウント
※ここには保険商品の内容のすべてを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。
補償を受けられない待機期間の長さで比較する
保険の開始日から一定の間、保険金が支払われない期間のことを待機期間といいます。
待機期間が設けられている場合、契約が開始されても、すぐに補償が適用されるわけではありません。
保険開始後すぐにケガや病気をするとは限りませんが、すぐ使える方が安心だという方は、待機期間なしの保険を選ぶのも良いでしょう。
ここでは、通院・入院・手術を補償範囲とするフルカバー型の保険の待機期間をご紹介します。
保険会社/商品名 | 待機期間 |
---|---|
FPC フリーペットほけん |
なし |
FPC ペットほけんフィット |
なし |
FPC ペットほけんマックス |
なし |
PS保険 | なし |
アニコム損保 どうぶつ健保ふぁみりぃ |
病気は30日間 |
アイペット損保 うちの子 |
なし |
楽天損保 スーパーペット保険 通院つきプラン |
病気は30日間 |
ペット&ファミリー損保 げんきナンバーわんスリム |
病気(ガンを除く)は30日間 ガンは90日間 |
SBIプリズム少短 いつでもパックプレミアム |
ガンは45日間 |
SBIプリズム少短 いつでもパックバリュー |
ガンは45日間 |
SBIプリズム少短 いつでもパックライト |
ガンは45日間 |
SBIいきいき少短 スタンダードプラン |
病気は1か月間 |
SBIいきいき少短 ライトプラン |
病気は1か月間 |
※ここには保険商品の内容のすべてを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。
免責金額|いくらまでの診療費が全額自己負担になるかで比較する
免責金額とは、診療を受けた際に自己負担する金額のことです。
例えば、免責金額が5,000円に設定されている場合、補償対象となる診療費が5,000円以下の場合は自己負担になります。
免責金額がある場合は、各社のHPや重要事項説明書等で貰える保険金の計算方法も確認しておきましょう。
また、免責金額の比較に関しては下記の記事でまとめているため、あわせてご確認ください。
加入できる年齢で比較する
ペット保険には、加入できるペットの年齢に制限が設けられており、特に8歳を超えると選べるペット保険が少なくなる傾向にあります。
特に高齢の犬を飼っていてペット保険の加入を検討する場合には、下記記事もあわせてご覧ください。
窓口精算か後日精算か|保険金の請求方法で比較する
保険金の請求方法には「窓口精算」と「後日精算」の2種類があります。
窓口精算とは、窓口で保険証を提示することで、その場で診療費から保険金が差し引かれる精算方法です。
後日精算とは、窓口で診療費の全額を支払い、必要な書類を保険会社に郵送などで提出することで後日保険金を受取ることができる精算方法です。
窓口精算に対応しているペット保険は少なく、多くのペット保険は後日精算となります。
窓口精算ができるペット保険を比較したい方は、こちらの記事をご覧ください。
保険料|毎月の負担する金額で比較する
ペット保険の加入を検討する際に、掛け金として負担する保険料は比較するポイントのひとつです。
保険料が格安なペット保険は負担が抑えられる一方で、いざというときに充分な補償が受けられないということも起こり得ます。
そのため、ペット保険を比較する際には値段だけで比較するのではなく、補償内容と保険料負担とバランスが取れているかをきちんと確認することが大切です。
下記記事では、補償内容に納得しながら負担の抑えられた保険を選ぶ方法を解説しています。
口コミ・評判|実際に利用している人の声で比較する
実際にペット保険に加入している人の口コミや評判も、ペット保険選びの参考にしても良いでしょう。
すでにペット保険を利用している方の口コミを見たい方は、こちらの記事もご覧ください。
補償対象外項目|保険が適用されないシチュエーションで比較する
ペット保険は、各社で補償の対象外としている項目があります。
そのため、加入先を検討する際には、あらかじめ補償対象外の項目について把握しておくことが大切です。
下記記事では、ペット保険が適用されない補償対象外の項目について解説しています。
犬種別の利用しやすさ|犬種ごとにかかりやすい病気を踏まえて比較する
犬種ごとにかかりやすい病気やケガは異なるため、ご自身が飼っている犬種のかかりやすい病気やケガを踏まえたうえでペット保険を選ぶことも大切です。
下記記事では、犬種ごとにおすすめのペット保険の選び方を紹介しています。
多頭割引で比較する
複数匹以上の犬を飼っている場合、同じ会社のペット保険に加入することで割引が受けられることがあります。
複数匹の犬を飼っている方はぜひこちらの記事も確認してみてください。
まとめ
犬の保険選びでは、負担する保険料の額や、受けられる補償の手厚さだけでなく、様々な観点からペット保険を比較することが大切です。
具体的に選ぶときには、「ペット保険って必要なの?」「どんな病気を補償してくれる?」など、様々な疑問が出てくるかもしれません。
下記記事では、犬の保険選びに関するあらゆる疑問を解決しています。
ペット保険選びでわからないことがある方はぜひご覧ください。
【募集文書番号】アイペット損害保険株式会社:募2406-058(26.04)/アニコム損害保険株式会社:W2112-0115/SBIプリズム少額短期保険株式会社:JACAP202300043/株式会社FPC:AL-KY241209-095(25.12)/ペット&ファミリー損害保険株式会社:24D069-240701/ペットメディカルサポート株式会社:ANI211115