入門編

犬のペット保険は必要?治療費やメリット・デメリットなど徹底解説

犬を飼っている方であれば「ペット保険」という言葉を目にされたことがあるのではないでしょうか。

ペット保険の需要が高まるなか、さまざまなプランが用意されていますが、
「ペット保険があるのは知っているけど、よくわからない」
「そもそも必要なの?加入率は?」
「犬はどのくらいの治療費がかかる?どんな病気にかかりやすいの?」
などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、犬の保険の必要性を

  • 犬がなりやすい病気と診療費
  • ペット保険の特徴やメリット、気になる点やデメリット
  • 貯金との比較

などの観点からわかりやすく解説します。

ペット保険への加入を検討する最初の一歩としてご覧ください。

ペット保険に加入している人の声

・以前飼育していたダックスフントがリンパ腫になってしまい、その治療費が高額で、保険に入っていればなと思ったことがきっかけで加入した。(岩手県在住、20代男性)

・病気や死亡以外でも様々なサービスが受けられ、ペットとともに私が安心して過ごせる毎日になりました。(佐賀県在住、20代男性)

・大事な家族のため何かあったときにお金の心配をしなくていいというのはとても大きく、加入してよかったと思っています。(神奈川県在住、20代女性)

犬の保険とは?

日本には、皆でお互いの医療費を支え合う「国民皆保険制度」があります。
保険証があれば、基本的に3割負担で治療を受けることができるので、少しだけ具合が悪いときでも病院に行くことができるかと思います。

では、犬の場合はどうでしょうか?人間と違って、犬には公的な保険制度がありません。そのため、治療にかかった費用は100%自己負担です。

「お金がないから、病院につれていけない」
そんな事態を防ぐために、犬の治療費を加入者同士で助け合うのが「犬のペット保険」です。

犬の保険は何を補償してくれるの?

犬のペット保険は、主にケガや病気をした際の治療費の負担を軽減してくれます。
治療費以外にも、例えば犬が他の人を噛んでしまい、飼い主などに賠償責任が発生した際に保険金が支払われるプラン、亡くなってしまったときの葬儀費用などに対して保険金が支払われるプランもあります。

ペット保険の加入率

ペット産業全体の市場規模は2018年は約1兆5,422億円であり、2014年の約1兆4,498億円から右肩上がりの成長をしています。またペット保険単体の市場規模も2018年は約667億円となり、2013年の約298億円から2倍以上に拡大しています。

ペット保険の普及率は2013年では4.3%、2018年では9.1%となり、ペット保険は広がりをみせています。市場規模は今後も成長していくとみられ、それに伴い加入率も高まると思われます。

参照元:アニコム損保/アニコム損保中期経営計画2019-2021

犬にかかる診療費は?高額になることも

年々加入率が増加しているペット保険ですが、入るか入らないか迷っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、ペット保険の必要性を検討する材料として、まずは犬を飼うとどのくらいの医療費がかかるのかを確認してみましょう。

【犬の年齢別】年間診療費の平均値

まずは、犬の年齢別に年間どのくらいの治療費がかかるのかを確認しましょう。
犬の年齢ごとの年間診療費の平均値をまとめた表が以下です。

犬の年齢 年間診療費の平均値
0歳 29,087円
1歳 22,530円
2歳 23,429円
3歳 29,142円
4歳 36,427円
5歳 44,554円
6歳 52,930円
7歳 62,070円
8歳 76,479円
9歳 93,635円
10歳 109,922円
11歳 126,371円
12歳 149,757円

参照元:アニコム損保|家庭動物白書2019

基本的に犬が高齢になるにつれてかかる診療費も高額になっていくようです。
10歳、11歳、12歳など高齢になると、犬の年間診療費の平均値は10万円を超えてくることがわかります。

犬がかかりやすい傷病ランキングと治療費

犬のペット保険が必要であるかを考えるもうひとつの材料として、ここでは犬がかかりやすい傷病と平均治療費をみていきましょう。

下記の内容によると平均診療が数万円を超えるケースもあるようです。

1位 皮膚炎 ¥12,500
2位 外耳炎 ¥7,700
3位 下痢 ¥8,300
4位 腫瘍 ¥74,500
5位 異物誤飲 ¥37,400

引用元:アイペット ペットの傷病ランキング2018

ペットの体調不良は、注意をしていても起きてしまう可能性があります。また異物誤飲やケガは子犬などの健康な若い犬でも起こってしまうことがあります。突然の病気やケガにどうやって備えるのかは考えておく必要がありそうです。

ペット保険の保険金支払事例

次に、ペット保険に加入していた場合にどのくらい保険金を補償してもらえるのか、保険金支払事例を確認してみましょう。

【表2】<通院費用>パピヨンがアレルギー性皮膚炎になった場合の例

診療項目 金額
通院1日目
診察 800円
アレルギー検査 15,000円
お薬 1,200円
通院2日目
診察 800円
薬浴 6,200円
お薬 6,300円
合計 30,300円
ペット保険の補償額
(うちの子70%プランの場合)
21,210円
飼い主の自己負担額 9,090円

参照元:アイペット|犬の手術・通院費用はどれくらいかかる?

【表3】<手術費用>フレンチ・ブルドッグが異物誤飲し、全身麻酔をかけて内視鏡で取り出した場合の例

診療項目 金額
診察 800円
入院(1泊2日) 3,000円
検査 15,000円
全身麻酔 13,000円
内視鏡 37,500円
点滴 3,000円
注射 4,000円
お薬 1,460円
合計 77,760円
ペット保険の補償額
(うちの子70%プランの場合)
54,432円
飼い主の自己負担額 23,328円

参照元:アイペット|フレンチ・ブルドッグ ‐ かかりやすい病気・ケガ

手術を行った場合など、犬の治療費は高額になることもあります。ペット保険に加入していると、かかった治療費の一部が補償されるため、飼い主の負担額は少なくて済むこともあります。

とはいえ、ペット保険がいるか、いらないか、また入るとしたらいつから入るかは、様々な観点から検討し、最終的にご自身で判断する必要があります。
犬の具合が悪くなってしまったとき、必要な治療を受けさせてあげることができるように、しっかりと備えておくことが大切です。

犬にも保険は必要?ペット保険のメリットとデメリット

犬のペット保険の特徴やメリット

治療費の一部が補償される

先にも述べたように、手術を行った場合などには高額な診療費が必要になることもあります。また、1回あたりの診療費は大きくなくても、長期の通院となり総額としては高額な診療費になる場合もあるようです。

ペット保険に加入していれば、ペットの診療費が高額になった場合でも一部の費用をカバーしてもらうことができるため、自己負担額を抑えることができます。
万が一の高額な治療や長期的な通院に備えたいという方はペット保険の加入を検討してみてもいいでしょう。

適度に丁度良いと思っています。まだ大きな病気や怪我などにはなっていませんが、万が一のために保険に入っておくとやはり安心です。(東京都在住、10代女性)

総合的には、大切な家族のためにも万が一何かあったときにのためにやはり保険には加入しておきたいと思っておりますので、やや満足しております。
保険に入っていることで守れる事もあるのかなと感じております。(福岡県在住、20代女性)

※保険金には、診療形態(通院・入院・手術)ごとに定める支払限度額とそれぞれに対応する限度日数または限度回数があります。
※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款などでご確認ください。

病院を受診しやすくなる

動物病院の料金は統一されていないこともあり、どのくらいお金がかかるのか事前に把握しにくいことがあります。
ペット保険は補償割合に応じて、治療費が補償されるので、治療費の負担額が減ります。

犬の具合が悪そうなとき、治療費が全額自己負担であることを考えると
「少し様子をみようかな…」と躊躇してしまうかもしれません。

しかし、異常があったら病院に行き、早期に治療を開始することはペットの健康管理のために重要です。
「ペット保険で治療費の一部は補償される」という安心感があることで、受診のハードルが低くなり、早期発見・早期治療に繋がることもあります。

保険に入っていたので躊躇せずに病院に行け、癌のしこりを早期発見できました。(大阪府在住、20代女性)

月数千円の負担で何かあったときに心置きなく病院に連れていける点がよい。また最近は心臓の薬を飲むようになったので、保険で負担してもらえるのは毎月とてもありがたい。(東京都在住、40代女性)

犬のペット保険の気になる点やデメリット

保険料がかかる

ペット保険は保険料の支払いが必要になります。いわゆる掛け捨てタイプの保険であるため、ケガや病気をあまりしなかった場合には保険料が無駄になったと感じるケースもあるかもしれません。

ペット保険は「万が一」への備えです。飼い主とペットにとって必要以上の補償内容で高額の保険料にならないように、補償内容などを考慮してあなたの犬にぴったりのペット保険を選ぶようにしましょう。

補償対象外となる治療もある

ペット保険は全ての治療を補償するものではありません。
例えば、ワクチン接種などの予防を目的とした治療、去勢・避妊手術、妊娠・出産にかかる費用などは補償対象外とされています。

その他にも補償対象外となる治療はあります。加入を検討する際は、重要事項説明書や約款などで補償対象外の項目を確認しておくことが大切です。

貯蓄との違いは?

ペット保険は、ケガや病気をしなくても保険料を支払わなくてはならないので、
「貯金の方がいいのでは?」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、これから貯金を始める場合、しばらくの間は高額な治療費が支払えない可能性があります。

また、若いうちでも、ペットが病気やケガをしてしまうことがあります。
アイペットの調査によると、手術費用の請求を行ったペットの約半数が6歳以下となっています。

ペット保険であれば、補償開始後すぐに高額な治療が必要になっても補償を受けることができるので安心とも考えられます。
ペット保険に加入するか貯蓄をするかは、ペットに必要な治療を受けさせてあげられるかを第一に、生活スタイルや飼育環境なども考慮して決めるようにしましょう。

あなたの犬にあうペット保険は?ペット保険選びのポイント

補償範囲:「フルカバータイプ」と「特化型」がある

犬のペット保険には、通院・入院・手術を幅広く補償範囲とする「フルカバータイプ」と、通院や手術のみを補償範囲とする「特化型」があります。
特化型のペット保険は補償範囲を限定しているため、フルカバータイプの保険よりも保険料が安い傾向にあります。

精算方法:「窓口精算」と「後日精算」の2種類

保険金の受け取り方法には、窓口精算と後日精算の2種類があります。

窓口精算では、人間の保険と同様に、保険証を提示することで治療費から保険金が差し引かれます。ただし、保険証を忘れると窓口精算はできません。動物病院を受診する際は保険証を忘れないようにしましょう。

一方、後日精算では、動物病院で受け取った領収書などを保険会社に提出することで、後日保険金を受け取ることができます。
後日精算のペット保険は手続きが必要ではあるものの、窓口精算のペット保険より保険料が安い傾向にあります。

愛犬のためのペット保険を選ぼう

ペット保険の需要が高まり、さまざまなプランが用意されるようになりました。
いろんなプランがあること自体は嬉しいのですが、たくさんありすぎて迷ってしまうこともあるでしょう。

下記の記事では犬の保険探しでよくある疑問にわかりやすく回答しています。
補償範囲や精算方法以外にもペット保険選びで重要なポイントはあります。
あなたの愛犬にぴったりの保険を選ぶためにも、下記の記事でペット保険の比較ポイントを学んでみてください!

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まとめ

犬のペット保険は、犬の治療費を補償してくれます。
大切な家族の一員である愛犬のために、ペット保険の利用も検討されてみてはいかがでしょうか。

本記事の内容はすべて2020年05月25日時点のものです。