比較編

ペット保険の免責金額とは?「あり」のメリット・デメリット「なし」のおすすめ保険をご紹介

ペット保険を検討する際に、「免責金額」という言葉を目にしたことがありませんか?
普段見慣れない言葉だけに「どういう意味なのかな?」と思っている方も多いかもしれません。

実は「免責金額」は、ペット保険を検討する際に、重要な比較ポイントになります。

今回は免責金額の意味や計算方法、人気のおすすめペット保険の免責金額の有無、免責金額を踏まえた保険の選び方などを解説します。
免責金額の意味を知っている方は「免責金額がある」と聞くと少し敬遠してしまうかもしれませんが、実は免責金額があるプランにもメリットはあります。
この記事で免責金額についての理解を深め、後悔のないペット保険選びをしましょう!

免責金額とは?

免責なし ペット保険
ペット保険を検討する際に「免責」という言葉を見たことがあるかもしれません。

「免責」とは、責任を免れることを言い、保険では保険会社が責任を免れることを指します。

「免責金額」とは、治療を受けた際に自己負担する金額のことです。

例えば、免責金額が5,000円に設定されている場合、補償対象となる診療費が5,000円以下の場合は自己負担になります。

免責金額を超えた場合の対応は各社のプランによって異なります。

補償割合70%免責金額5,000円のプランで、補償対象となる診療費が10,000円のケースで考えてみましょう。

①補償対象となる診療費全体から免責金額を引き、その金額に補償割合をかけるケース

(10,000円-5,000円)×70%=3,500円

②補償対象となる診療費全体に補償割合をかけ、その金額から免責金額を引くケース

10,000×70%-5,000円=2,000円

このように「免責金額」といっても、計算方法によっては受け取ることのできる保険金の額が変わることもあります。

免責金額があるペット保険の加入を検討する場合は、計算方法を確認することを忘れないようにしましょう。

免責金額の意味を理解すると「ない方がいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、免責金額にも設定されている「理由」や「メリット」があります。

免責金額がある理由は?「あり」を選ぶメリット

「免責金額があると、気軽にペット保険を利用することができなくなるのかな・・」と免責金額があることをマイナスに捉えてしまいがちですが、実は免責金額があるプランを選ぶことで免責金額がないプランに比べて保険料を抑えることができる場合があります。

保険会社は免責金額を設定することで例えば「少額の診療費に対する調査などに対する事務負担を減らす」ことを可能にしています。

ペット保険が使用される回数を抑えることで、結果的に加入者の保険料負担を軽くすることができるのです。

例えば、同じ保険会社でも、免責金額が設定されたプランを選ぶことで月々の保険料を抑えられるケースもあります。

補償内容をきちんと把握したうえで「保険料を抑えたい!」という方にとっては、免責金額が設定されているプランも選択肢のひとつになるのではないでしょうか。

※ペット保険は、保険料だけではなく、契約条件や補償内容などの要素も考慮したうえで比較・検討してください。

免責金額ありプランの気になる点・デメリットとは?

免責金額が設定されている理由やメリットをお伝えしましたが、気になる点も把握しておく必要があります。

免責金額があるプランのデメリットとしては、免責金額がないプランに比べて診療費を全額自己負担する、一部を自己負担することが増える可能性があることが挙げられます。

また、保険金が貰えるかどうか微妙な額のときに、保険金を請求することを面倒に感じてしまい、そのまま請求期限が切れてしまった・・なんてこともあるかもしれません。

普段の通院など「少額の診療費でも補償してほしい」という方は、免責金額なしのプランがおすすめです。

※保険金には支払限度額があり、診療形態(通院・入院・手術)ごとに限度日数または限度回数が定められているプランもあります。
※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書および約款などでご確認ください。

免責金額あり・免責金額なしのプランはどれ?

免責なし ペット保険
免責金額について理解すると「どのプランに免責金額があるのか」が気になるところです。

それでは、当サイトに掲載している人気のペット保険会社とプランから、免責金額の有無と具体的な計算方法について見ていきましょう。

免責金額ありのペット保険は?

まずは、免責金額のあるペット保険会社とプランを確認してみましょう。

※ここには保険商品の内容のすべてを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。


SBIいきいき少短|ご契約に関しての大切な事柄
ペット&ファミリー損保|重要事項説明書

SBIいきいき少短「ライトプラン」の補償金額の計算方法

「ライトプラン」の免責金額は日数分の計算となります。
例えば1泊2日の入院をした場合、免責日数は2日なので、自己負担する免責金額は、1日あたりの免責金額の2倍となります。

「SBIいきいき少短のペット保険」の補償金額(お支払いする保険金額)の計算方法はこちらです。

補償対象となる診療費用 × 補償割合 - 免責金額(日数分)
 

※保険金には支払限度額があります。

SBIいきいき少短|ご契約に関しての大切な事柄(契約概要、注意喚起情報 等)

ペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」の補償金額の計算方法

「げんきナンバーわんスリム」の免責金額は日数分の計算です。
受け取ることができる保険金の計算方法を通院と入院のケースそれぞれで解説します。

【通院の場合】
通院1日(※1)ごとに5,000円までは免責です。

(補償対象となる診療費の合計(※2) ー 免責金額)✕ 補償割合
 

例として、補償割合70%のプランで、1月1日と1月2日、1月3日に1回ずつ通院をしたケースで解説をします。

  1. 1月1日 補償対象となる診療費の合計が10,000円

    (10,000円ー5,000円)×70%=3,500円

  2. 1月2日 補償対象となる診療費の合計が30,000円

    (30,000円ー5,000円)×70%=17,500円

  3. 1月3日 補償対象となる診療費の合計が2,000円

    免責金額の5,000円を下回るため、保険金は支払われません。

通院1回毎に免責金額が引かれるため、このケースでは①3,500円と②17,500円の合計21,000円が保険金として受け取ることができる額になります。

※1 同じ日に2回以上の通院があった場合は、それらの通院をまとめて1回の通院として取り扱います。また、入院と通院が同じ日にあった場合は、この通院の診療費から免責金額を差し引きません。
※2 入院中に手術が行われた場合または通院当日に手術が行われた場合は、この手術にかかわる診療費を含みます。また、被保険者の負担した診療費が1回の入院または通院に対する免責金額以下の場合は、保険金のお支払いはありません。
※補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、年間補償限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円までとなります。

【入院の場合】
入院1日(※3)ごとに5,000円までは免責です。

(補償対象となる診療費の合計(※4) ー 免責金額(日数分))✕ 補償割合
 

例として、補償割合70%のプランで、1月1日~1月3日の期間に入院をしたケースで解説をします。

  • 補償対象となる診療費の合計が150,000円

    (150,000円ー5,000円×3日)×70%=94,500円

上記の通院のケースとは異なり、補償対象となる診療費の合計額から入院日数分の免責金額が引かれるため、このケースでは94,500円が保険金として受け取ることができる額になります。

※3 退院日と同日に転入院または再入院を開始した場合は、前の入院と後の入院をまとめて1回の入院として取り扱います。
※4 入院中に手術が行われた場合または通院当日に手術が行われた場合は、この手術にかかわる診療費を含みます。また、被保険者の負担した診療費が1回の入院または通院に対する免責金額以下の場合は、保険金のお支払いはありません。
※補償期間中に受けた病気・ケガの治療に対し、年間補償限度額はプラン70の場合は70万円まで、プラン50の場合は50万円までとなります。

ペット&ファミリー損保|重要事項説明書

免責金額なしのペット保険は?

免責金額のないペット保険会社とプランを確認してみましょう。

※ここには保険商品の内容のすべてを記載しているものではありませんので、あくまで参考情報としてご使用ください。
※ここに記載されている保険商品の詳細な内容については、重要事項説明書および約款にて必ず全般的にご確認ください。


・アニコム損保/重要事項説明書
・アイペット損保/重要事項説明書
・FPC/重要事項説明書
・PS保険/重要事項説明書
・楽天ペット保険/重要事項説明書
・SBIいきいき少短/ご契約に関しての大切な事柄

このように確認してみると、免責金額なしのプランも多く存在することがわかります。それでは、免責金額なしのプランの中からあなたの犬や猫におすすめのペット保険を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?

免責なしのおすすめのペット保険は?

免責金額以外にも、ペット保険を検討する際に重要なポイントはあります。
ここでは、そのうちのいくつかを簡単にご紹介します。

支払限度額・支払限度回数

免責金額だけでなく、そもそも「いくらまで補償してくれるのか」「何回の通院(入院、手術)まで補償してくれるのか」も確認しておく必要があります。

精算方法

ペット保険の精算方法には「窓口精算」と「後日精算」の2種類があります。

基本的には「窓口精算」のほうが楽ではありますが、メリット・デメリットもあります。

一方、後日精算は請求回数が多くなると負担に感じる可能性もあるので、チェックしておきたいポイントです。

ペット保険の口コミ・ランキング

ペット保険に実際に加入している方の口コミや、ランキングも役に立つ指標のひとつです。

気になるペット保険がある方は、加入前に一通り目を通しておくと良いでしょう。

次の記事では、上記のような「犬や猫のペット保険を選ぶときに押さえておきたいポイント」をご紹介しています。
免責なしのおすすめのペット保険を見つけるために役立つ記事となっていますので、是非ご覧ください!

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まとめ

免責なし ペット保険
プランによっては免責金額の有無、金額によって、支払う保険料や受け取ることのできる保険金の額が変わります

ペット保険の加入を検討する際に、「低額な診療費もすべて補償の対象としたい」のか、それとも「低額な診療費はされなくとも保険料を抑えたい」のか、ペットの飼育環境やご家庭のライフプランを踏まえて考えてみましょう。

参考:免責事由とは?

ペット保険の「免責」としては「免責事由」も挙げられます。

「免責事由」とは「保険会社が保険金を支払わなくてよい条件」のことです。
この免責事由にあてはまる場合は、補償の対象外となり、保険金を受け取ることはできません。

一般的に、ペット保険では去勢手術や避妊手術、ワクチン接種などが補償対象外に定められています。
補償対象外項目について詳しくは下記の記事をご覧ください。

ペット保険 補償対象外
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【募集文書番号】アイペット損害保険株式会社:募2402-382(26.03)/アニコム損害保険株式会社:W2201-0049/SBIプリズム少額短期保険株式会社:JACAP202300043/株式会社FPC:AL-KY231220-031(24.12)/ペット&ファミリー損害保険株式会社:24D152-240718/ペットメディカルサポート株式会社:ANI211115

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