症例編

猫の心筋症の症状・治療費|呼吸困難・開口呼吸・元気消失の原因を獣医師が解説

※ 本記事は全国の動物病院から収集した実際の診療明細書と、それに紐づいた飼い主様の口コミをもとに、獣医師が監修・分析し作成しています。

一般的なペット情報サイトでは、誰でも匿名で投稿できるため、その情報が本当に治療を受けた飼い主様の実体験なのか判断が難しいケースも少なくありません。当サイトでは、「診療明細書」という客観的な証拠に基づいた情報提供に徹底してこだわり、信頼できる情報だけを厳選しています。


詳細なデータソースについては、以下の調査概要をご確認ください。

調査概要

調査期間2024年9月1日〜2026年8月31日
調査対象期間中に動物病院を受診し、診療明細書を保有する飼い主
有効回答数10,705サンプル(診療明細書の画像提出あり)
調査手法実際の診療明細書画像の提出を必須とした、一次情報に基づくWeb調査
調査実施者ペット保険のトリセツ(運営:株式会社アニマライフ)

本調査は、飼い主様より直接ご提供いただいた「診療明細書」の画像とそれに紐づく口コミを元に独自に集計したものです。治療内容は、症状の進行度や動物病院、個体差によって異なりますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

目次
  1. 猫の心筋症に関する口コミ・体験談
  2. 猫の心筋症の症状・原因・治し方
  3. ペット保険で心筋症の治療費に備えるメリット
  4. 猫の心筋症についてよくある質問

猫の心筋症に関する口コミ・体験談

「突然呼吸が苦しそうになって気づいた…」症状と通院の傾向をまとめた口コミ要約

🩺症状・いつから?
  • 「突然後ろ脚が動かなくなり、ニャーニャーと大きな声で鳴いていた(朝5時)」という急性発症のケースが見られた。
  • 心臓が他の猫より大きいことをかかりつけ医に指摘され、紹介受診したケースがある。
  • 心筋症と肺水腫で経過診察に通っているケースも報告されている。
  • 「呼吸が苦しそう」な状態で受診したケースが見られた。
🏥動物病院での診断・治療
  • 診断として「エコー(超音波)検査」「レントゲン検査」「血液検査」「心電図検査」などが実施されている。
  • 症状が重篤な場合は入院・集中管理が行われたケースが見られた。
  • 転院後に薬の切り替えが必要になったケースも報告されている。
🏠️その後の経過・自宅ケア
  • 継続的な経過診察と投薬管理を続けているケースが複数見られた。
  • 「体重の増加が心臓負荷になるため注意している」という自宅ケアの報告があった。
  • 重篤なケースでは、入院当日に亡くなったという報告もあった。

獣医師が解説:心筋症の診断と治療ポイント

監修獣医師|市川 楓也 先生
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。獣医がん学会所属。神経病、腫瘍内科外科、歯科など一般診療全般において幅広く対応する。

2019年~2023年 千葉県印西市 動物病院 臨床獣医師
2024年度    JAHA愛玩動物看護師国家試験対策第二期セミナー 講師担当
2024年4月~現在 千葉県八千代市 動物病院 獣医師長
🩺 獣医師からのコメント

猫の心筋症、特に「肥大性心筋症」は猫で最も多く見られる心臓病です。初期は無症状のことが多いですが、病気が進行すると心不全や血栓塞栓症を引き起こします。

寄せられた声にある「呼吸が苦しそう」という症状は、非常に危険なサインです。心臓の機能が低下し、肺に水が溜まる「肺水腫」や、胸の中に水が溜まる「胸水」を起こしている可能性が高く、呼吸不全を引き起こすため命に関わる緊急事態として早急な治療が必要です。

猫はギリギリまで不調を隠す習性があるため、飼い主様が「呼吸が荒い」「口を開けて呼吸する(開口呼吸)」といった異変に気づいた時には、すでに重篤な状態であることも少なくありません。

心筋症と診断されている場合はもちろん、そうでなくても呼吸の異変を感じたら、夜間であっても一刻も早く酸素室などの設備がある動物病院を受診してください。早期発見のためには、定期的な健診(聴診やエコー検査)が重要です。

実際の口コミ・体験談事例一覧

心筋症でレントゲンを受けました

2026.2

スコティッシュフォールド

♀ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

28,648

再診料(診察料) ¥970
採血料(その他処置) ¥582
血液生化学検査(血液検査) ¥8,730
細菌検査(薬剤感受性検査(院内))(その他検査) ¥2,910
X線検査(レントゲン検査) ¥2,910
超音波断層検査(超音波検査) ¥4,850

症状

症状・いつから?

2日前に嘔吐したあと、ゴハンを食べなくなったので病院に連れて行ったら、肥大性心筋症と言われました。てっきり風邪くらいに思ってたのに青天の霹靂でした。一生薬と付き合う病気と言われ、ショックでした。翌日、呼吸が速くなり慌てて病院に駆け込んだら、水が溜まっており、抜いてもらって落ち着きました。

動物病院での診断・治療

所見は、水も溜まってないから利尿剤、抗血栓剤、心臓の働きを助ける薬を出してもらい、様子を見よう、でしたが、翌日急変し、レントゲン撮ったら心臓が前日に比べ2センチも肥大していました。適切に水を抜いてくれ、強心剤も打ってもらいました。迅速に対応してもらえ、助かりました。

その後の経過・自宅ケア

帰宅後、2日ぶりにちゅ~るを食べてくれました。水ものんで、排尿もありました。峠を越したと思いたいです。明日も水が溜まってないか、病院に見せに行きます

投薬後回復してきています

2026.8

サイベリアンフォレストキャット

♀ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

64,100

超音波断層検査(超音波検査) ¥10,000
胸腔穿刺(穿刺・排液処置) ¥3,000
生化学検査(血液検査) ¥4,900
尿検査 ¥1,100
尿沈渣検査(尿検査) ¥2,200
初診料 ¥5,000

症状

症状・いつから?

心臓病(若齢猫)を発症し近医で回復できたのですが、主治医の勧めもあり精査のため受診しました。

動物病院での診断・治療

大学病院のため診察時は見学の方が複数名いらっしゃいました。 検査は2時間以上に渡り、料金も相応に高額なものになりました。 しかし明確な診断とその説明もしっかりとしていただき、専門の診療科による診察の安心感は感じました。 質問にもわかりやすいご回答をいただけました。

その後の経過・自宅ケア

診察後はかなりぐったりした様子で、数日間は物陰で寝てばかりになってしまいました。心配しましたが1週間経つ頃には元気が戻ってきて、2週間程で元気は回復しました。次回の経過観察は抗不安薬を服用してから行くことになりました。

心筋症で超音波検査を受けました

2026.3

エキゾチックショートヘア

♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

20,240

初診料 ¥1,300
エコー検査(超音波検査) ¥5,800
X線検査(レントゲン検査) ¥4,200
心電図検査 ¥3,800
眼圧測定器(眼科検査) ¥1,800
メタロール塩酸塩錠40mg ¥1,500

症状

症状・いつから?

かかりつけでたまたま指摘されたので特に症状は無かったです。 走り回るとハアハア言うことはたまにありました。

動物病院での診断・治療

かかりつけは他院なのですが、循環器を詳しく診ていただけるとの事でお願いしました。聴診、心エコー、レントゲン、心電図、血圧測定、わかりやすく説明していただきお薬を処方してもらいました。

その後の経過・自宅ケア

苦い薬なのですが、メディボールを使ったら美味しそうに食べてくれます。 特に生活は、変わりないです。まだ、投薬量が決まっていないので定期的に、通院予定です。

息が早くなり肺水腫と診断、入院後回復

2025.12

マンチカン

8ヶ月 ♀ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

221,293

再診料(診察料) ¥600
入院 ¥16,500
入院 ¥12,000
入院 ¥21,000
レントゲン(レントゲン検査) ¥6,500
レントゲン(レントゲン検査) ¥18,000

症状

症状・いつから?

3日前から食欲が無く、息が早くなったので受診しました。

動物病院での診断・治療

レントゲン、血液検査、エコー検査などをして頂き拡張型心筋症の為肺水腫を起こしてるとの診断で酸素室等の処置をして頂き一命を取り留めました。

その後の経過・自宅ケア

11泊の入院で、今はスヤスヤ寝ている状態にまで回復しました。

心筋症で超音波検査を受けました

2026.3

アメリカンカール

♀ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

18,469

再診(診察料) ¥800
CBC(血液検査) ¥2,100
血液生化学検査(血液検査) ¥4,090
超音波検査 ¥5,000
エックス線検査(レントゲン検査) ¥4,000
毛刈り(トリミング・シャンプー) ¥800

症状

症状・いつから?

去勢手術の予約を取りに行き、事前検査をしてもらいました。 その際、心臓部に少し疑いがあるとの事で、エコー等で詳しく診察してもらいました。

動物病院での診断・治療

血液検査をした後、エコー検査をしました。 症状や今後の対応、猫への接し方など、寄り添う様な優しさを感じ、とても好感を持てます

突然の呼吸困難で応急処置、回復中

2025.11

アメリカンカール

7歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

212,701

初診料 ¥2,700
入院 ¥4,000
高圧酸素室 ¥8,000
レントゲン検査 ¥2,750
レントゲン検査 ¥4,700
血液検査 ¥6,550

症状

症状・いつから?

とつぜん呼吸が荒くなって動きが悪くなった。

動物病院での診断・治療

すぐに診察、応急処置をいただき、病状や今後の予後についても丁寧に説明いただきました。私の個人事情にも寄り添って治療方針を決めていただき、本当に良かったです。また迅速な治療で命を救っていただき感謝します。

その後の経過・自宅ケア

ごはんが自分でまだ食べられないので経鼻カテーテルでいれているが、少しずつ歩くようにはなってきた。

心筋症で受診しました

2026.8

スコティッシュフォールド

♀ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

34,023

再診料(診察料) ¥5,250
レントゲン検査 ¥7,560
超音波検査 ¥18,120
消費税 ¥3,093

症状

症状・いつから?

かかりつけ医から紹介され、定期的に伺っています。

動物病院での診断・治療

猫ちゃんの体調に合わせた処置提案もあり、高額になりがちな負担も軽減できていると感じています。

2025.8

サイベリアンフォレストキャット

4歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

107,490

全血球検査(血液検査) ¥3,560
生化学検査(血液検査) ¥11,800
電解質検査(血液検査) ¥1,180
初診料 ¥12,650
採血料(その他処置) ¥1,890
眼圧測定器(眼科検査) ¥2,750

症状

動物病院での診断・治療

新しくホテルみたいに綺麗な院内で、待ち時間はテレビがある個室でくつろげます。トップクラスの専門医の先生が診てくださり、説明もとても丁寧なので信頼できます。何より、猫にストレスが無いよう慎重に優しく診察してくださるのが素晴らしいです。

2025.7

ラガマフィン

3歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

17,820

診察料 ¥500
エコー検査(超音波検査) ¥4,000
血液生化学検査(血液検査) ¥1,100
血液検査 ¥2,000
内服薬(調剤料・処方料) ¥6,000
ガバペン錠(抗てんかん薬) ¥200

症状

動物病院での診断・治療

うちの猫が肥大型心筋症になった時に助けていただきました。 いつもの診察から丁寧にしてくれて、 うちの猫も慣れているので、 一時命が危なかった時にも親身に調べてくれて、いまは症状も安定しています これからもお世話になります

2025.5

サイベリアンフォレストキャット

4歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

10,333

再診料(診察料) ¥660
針生検顕微鏡検査料(病理・細胞診検査) ¥3,525
アテノロール錠 ¥408
オザグレル錠 ¥2,668
ビタコバール点眼液0.02% 5mL(点眼薬) ¥3,072

症状

動物病院での診断・治療

猫の診察でお世話になっています。広い院内に専門の先生が複数人いて、どの先生も丁寧かつ親身に診察して下さいます。昔から地元で評判の病院のため、いつ行っても混んでいますが、他院で診てもらうより安心できます。

2025.8

マンチカン

6歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

19,140

再診料(診察料) ¥500
X線検査(レントゲン検査) ¥3,000
X線検査(レントゲン検査) ¥2,000
超音波検査 ¥3,500
アーチスト錠 ¥8,400
消費税 ¥1,740

症状

動物病院での診断・治療

いつも親切な対応で 信頼できる先生で安心できます。 スタッフの皆さんも、丁寧な対応してくださります。

2025.9

アメリカンショートヘア

10歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

69,080

診察料 ¥800
内分泌機能検査(ACTH刺激テスト)(血液検査) ¥15,000
眼圧検査(眼科検査) ¥2,000
気管支拡張薬(調剤料・処方料) ¥16,200
強心剤 ¥18,000
抗血小板(止血剤・抗血栓薬) ¥10,800

症状

症状・いつから?

検診で、心臓の数値が悪くて再検査し肥大型心筋症と診断される。

動物病院での診断・治療

対応 料金とも誠実であると思う。

2025.4

ラグドール

1歳 ♂ 猫

保険加入

診療明細書

税込合計金額

¥

8,580

再診(診察料) ¥500
採血(血液検査) ¥800
Prozac ¥4,000
超音波検査 ¥2,500
消費税 ¥780

症状

動物病院での診断・治療

先生を始め、スタッフの方もすごく優しいです。

猫の心筋症の症状・原因・治し方

心筋症とは?呼吸困難・開口呼吸・元気消失が出る病気

心臓の筋肉に異常が起き、機能が低下する病気です。猫では心臓の筋肉が分厚くなる「肥大型心筋症」が最も多く見られます。初期は無症状ですが、突然の後ろ足の麻痺(血栓症)や呼吸困難で発覚することがあります。「口を開けて呼吸する・急に後ろ足が動かない・ぐったりしている」は緊急のサインです。

猫が心筋症になる原因|遺伝・特発性・甲状腺機能亢進症

多くは遺伝的素因や原因不明の特発性です。メインクーンやラグドールなどの特定の品種で好発しますが、雑種猫でも多く見られます。甲状腺機能亢進症が原因で二次的に起こることもあります。遺伝的に発症リスクが高い猫種では、定期的な心臓エコー検査が早期発見に重要です。

日常でできるケアと予防法|定期的な心臓エコー検査と早期発見

発症の予防は難しいため、早期発見が命綱です。健康診断で心雑音のチェックや心臓のエコー検査を受けることが推奨されます。呼吸が速い、疲れやすいなどのサインを見逃さないようにしましょう。




ペット保険で心筋症の治療費に備えるメリット

上記事例の通り、猫の心筋症の治療費として今回の事例では20,000円という費用が発生しており、検査や処置の内容によって費用が異なります。

呼吸の異常など気になる症状が出たときに受診しやすくなる

体験談では「心筋症で、呼吸が苦しそうで受診しました」というように、呼吸に異常が見られたことをきっかけに受診したケースが見られました。
こうした症状に気づいた際に、費用面の不安なく受診を検討できるよう、ペット保険で備えておくことを考える飼い主様もいます。

検査・管理のための費用への備えとして

心筋症の診断・管理には、心臓の状態を確認するための検査が必要になることがあります。ペット保険で備えておくことで、こうした費用への対応の選択肢が広がります。

💡 ペット保険を検討中の方へ

猫の心筋症は、呼吸の変化など気になる症状が現れた際に受診が必要になることがある疾患です。
健康なうちに加入しておくことで、万が一の時も安心して治療に専念できます。

※ 本記事における保険に関する記載について
本記事で紹介している保険の補償内容や加入条件は、保険会社・プランにより異なります。具体的な補償範囲、引受条件、保険料等については、各保険会社のウェブサイトや資料にてご確認いただくか、各保険会社へお問い合わせください。

猫の心筋症についてよくある質問

どんな症状が出たら、すぐに病院へ行くべきですか?

飼い主さん
飼い主さん
症状・受診タイミング
Q.1 どんな症状が出たら、すぐに病院へ行くべきですか?
獣医師
獣医師
「開口呼吸(口を開けてハァハァする)」は非常に危険なサインです。すぐに受診…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.1 「開口呼吸(口を開けてハァハァする)」は非常に危険なサインです。すぐに受診してください。また、血栓が詰まることで「急に後ろ足が動かなくなる(麻痺)」「後ろ足が冷たい」「激痛で叫ぶ」という症状が出ることがあります。これも一刻を争う緊急事態です。

心筋症かどうか、自分で判別する方法はありますか?

飼い主さん
飼い主さん
診断・見分け方
Q.2 心筋症かどうか、自分で判別する方法はありますか?
獣医師
獣医師
飼い主様が見つけるのは非常に難しいです。猫の心筋症は、初期には全く症状がなく…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.2 飼い主様が見つけるのは非常に難しいです。猫の心筋症は、初期には全く症状がなく、聴診でも心雑音が聞こえないことが多いからです。「元気だったのに突然死する」原因の多くがこの病気です。診断には、動物病院での心臓エコー検査や血液検査(BNPなど)が必要です。

心筋症と間違いやすい病気はありますか?

飼い主さん
飼い主さん
類似疾患
Q.3 心筋症と間違いやすい病気はありますか?
獣医師
獣医師
呼吸が苦しそうな症状は「喘息」や「肺炎」、「胸水(FIPなど)」でも起こります。…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.3 呼吸が苦しそうな症状は「喘息」や「肺炎」、「胸水(FIPなど)」でも起こります。後ろ足の麻痺は「椎間板ヘルニア」や「外傷」と間違われやすいですが、心筋症による血栓症の場合は、血流不全をきたすため足が冷たく脈が触れないのが特徴です。

心筋症が疑われる時、家でできる応急処置はありますか?

飼い主さん
飼い主さん
応急処置
Q.4 心筋症が疑われる時、家でできる応急処置はありますか?
獣医師
獣医師
呼吸がおかしい、足が動かないといった時は、応急処置はありません。様子を見ている…
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A.4 呼吸がおかしい、足が動かないといった時は、応急処置はありません。様子を見ている間に手遅れになります。キャリーに入れる際は、猫を興奮させないように細心の注意を払い、大至急動物病院へ連れて行ってください。

心筋症の予防のために、日常生活でできることはありますか?

飼い主さん
飼い主さん
予防・ケア
Q.5 心筋症の予防のために、日常生活でできることはありますか?
獣医師
獣医師
遺伝的な要因が強いため、発症そのものを予防することはできません。できることは…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.5 遺伝的な要因が強いため、発症そのものを予防することはできません。できることは「早期発見」です。特に好発猫種や中高齢の猫は、健康診断でBNP検査(血液検査)や心エコーを受けることをお勧めします。早期に見つかれば、内服薬で進行を遅らせたり、血栓を予防したりすることができます。

食事(フード)は変えたほうが良いのでしょうか?

飼い主さん
飼い主さん
食事・フード
Q.6 食事(フード)は変えたほうが良いのでしょうか?
獣医師
獣医師
診断されたら、塩分を制限した「心臓病用療法食」に変えることが推奨されます。…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.6 診断されたら、塩分を制限した「心臓病用療法食」に変えることが推奨されます。また、魚油(オメガ3脂肪酸)などのサプリメントも心臓の健康維持に役立つことがあります。おやつも塩分控えめのものを選びましょう。

心筋症は治りますか?

飼い主さん
飼い主さん
完治・予後
Q.7 心筋症は治りますか?
獣医師
獣医師
残念ながら、厚くなった心臓の筋肉を元に戻すことはできません(完治しません)。…
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A.7 残念ながら、厚くなった心臓の筋肉を元に戻すことはできません(完治しません)。お薬を使って心臓の動きを助けたり、血栓ができにくくしたりする「対症療法」が生涯必要になります。病気とうまく付き合っていく必要があります。

心筋症になりやすい猫種はありますか?

飼い主さん
飼い主さん
なりやすい猫種
Q.8 心筋症になりやすい猫種はありますか?
獣医師
獣医師
メインクーン、ラグドール、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.8 メインクーン、ラグドール、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、スコティッシュフォールド、ペルシャなどは遺伝的に「肥大型心筋症(HCM)」になりやすいと言われています。もちろん雑種の猫ちゃんでも発症します。

治療費はどれくらいかかりますか?

飼い主さん
飼い主さん
治療費
Q.9 治療費はどれくらいかかりますか?
獣医師
獣医師
生涯治療のため、費用はかかります。安定していれば、定期検査とお薬代で月数千円…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.9 生涯治療のため、費用はかかります。安定していれば、定期検査とお薬代で月数千円〜1万円程度です。しかし、肺水腫や血栓症などの急性期には、入院、酸素室、点滴、高価な血栓溶解剤などが必要になり、短期間で数十万円かかることもあります。

心筋症はペット保険に対応していますか?

飼い主さん
飼い主さん
ペット保険対応
Q.10 心筋症はペット保険に対応していますか?
獣医師
獣医師
はい。心筋症は「病気」ですので、一般的にペット保険の補償対象となります。…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.10 はい。心筋症は「病気」ですので、一般的にペット保険の補償対象となります。検査、お薬、入院などが対象です。突然の高額医療費に備える意味でも、好発猫種を飼われている場合は保険の加入を検討すると良いでしょう。

心筋症と診断された後に、保険に入ることは可能ですか?

飼い主さん
飼い主さん
診断後の保険加入
Q.11 心筋症と診断された後に、保険に入ることは可能ですか?
獣医師
獣医師
ほとんどの場合、加入できません。心臓病は突然死のリスクもあり、治療が一生続く…
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.11 ほとんどの場合、加入できません。心臓病は突然死のリスクもあり、治療が一生続くため、診断された時点で加入不可となるか、循環器系の病気が一切補償されない条件付きでの加入となります。

猫の心筋症で「血栓症」が起きるとはどういうことですか?

飼い主さん
飼い主さん
血栓症について
Q.12 猫の心筋症で「血栓症」が起きるとはどういうことですか?
獣医師
獣医師
心臓内で血栓ができ、大動脈を塞ぐことで後ろ足の麻痺・冷感が突然起こる緊急状態です。
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.12 心筋症では血液の流れが悪くなり、心臓内で血栓(血の塊)が形成されやすくなります。この血栓が大動脈分岐部(鞍状血栓)に詰まると、後ろ足への血流が突然遮断され、後ろ足の麻痺・冷感・激しい鳴き声が突然起こります。これは「大動脈血栓塞栓症(ATE)」と呼ばれる緊急状態で、発症したらすぐに救急動物病院に搬送する必要があります。血栓予防のため、心筋症と診断された段階から抗血小板薬が処方されることもあります。

猫の心筋症の検査はどのようなものですか?

飼い主さん
飼い主さん
検査について
Q.13 猫の心筋症の検査はどのようなものですか?
獣医師
獣医師
心臓エコー検査が最も重要で、心筋の厚さや心機能を詳しく確認できます。
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.13 心筋症の診断には心臓エコー検査(超音波検査)が最も重要で、心筋の厚さ・左心房の拡大・血液の流れ方を確認できます。その他、胸部レントゲン(胸水の有無)・心電図・血液検査(NT-proBNPというバイオマーカー)が組み合わされます。NT-proBNPは血液検査で心臓への負荷を評価できるため、スクリーニングとして使用されることもあります。定期的なエコー検査で進行度をモニタリングすることが重要です。

心筋症の猫の通院はどれくらいの頻度で必要ですか?

飼い主さん
飼い主さん
通院管理について
Q.14 心筋症の猫の通院はどれくらいの頻度で必要ですか?
獣医師
獣医師
病状に応じて3〜6ヶ月ごとのエコー検査が目安ですが、急変時はすぐに受診が必要です。
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.14 病状が安定している場合は3〜6ヶ月ごとの心臓エコー検査・レントゲン・血液検査が目安となります。投薬中の猫は薬の効果確認のため、より頻繁な通院が必要になることもあります。自宅では毎分の呼吸数(安静時30回以上は要注意)のチェックが有効です。「呼吸が速い・口を開けて息をする・突然立てなくなる」などは緊急サインのためすぐに受診してください。

心筋症と診断された猫の生活で気をつけることはありますか?

飼い主さん
飼い主さん
日常管理について
Q.15 心筋症と診断された猫の生活で気をつけることはありますか?
獣医師
獣医師
ストレス管理・激しい運動の制限・毎日の呼吸数チェックが基本です。
獣医師の回答を開く ▼閉じる ▲
A.15 心筋症の猫の日常管理では、①ストレスを与えない静かな環境を整える、②激しい運動・高所の上り下りを制限する、③毎日同じ時間に安静時呼吸数を計測する(30回/分以上が続く場合は要受診)、④処方された薬を毎日欠かさず投与する、の4点が重要です。また塩分の多い食事は心臓に負担をかけるため、食事内容について獣医師に相談することも大切です。急変リスクが高い病気のため、かかりつけ病院の緊急連絡先を手元に置いておくことを推奨します。
※ 本記事における保険に関する記載について
本記事で紹介している保険の補償内容や加入条件は、保険会社・プランにより異なります。具体的な補償範囲、引受条件、保険料等については、必ず各保険会社の約款・重要事項説明書をご確認いただくか、直接保険会社へお問い合わせください。

本記事は2026年3月時点の医学的知見に基づき監修されています。


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