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入門編

【獣医師監修】犬はかぼちゃを食べてもOK!栄養素から得られる健康効果や与え方の注意点を解説

一般的に、犬にかぼちゃを食べさせても問題ありません。しかし、アレルギー体質や持病で通院している犬の場合、与えるときには注意が必要です。

この記事では、犬がかぼちゃを食べることで得られる健康効果から与えるときの注意点について解説します。

与えても大丈夫!犬はかぼちゃを食べられる

かぼちゃは、犬が食べても大丈夫な食材です。
スーパーフードとも呼ばれるように、カリウムや食物繊維など豊富な栄養素が含まれており、犬が得られるメリットも少なくありません。

しかしながら、与えすぎると栄養の過剰摂取やカロリー過多から内臓に負担がかかってしまいます。
あくまでも、おやつやトッピング程度に活用して、与え過ぎないよう注意しましょう。

柔らかくなるまで加熱してから与えるのがポイント

かぼちゃは、茹でる・蒸すなど柔らかくなるまで加熱した上で食べさせましょう。
生のかぼちゃは硬すぎて消化がされにくく、犬が消化不良や下痢を起こす可能性があります。
なお、加熱する際に塩や砂糖、醤油などで味付けをする必要はありません

また、犬がガツガツと勢いよく食べて飲み込んでしまわないよう、細かく切ったり、スープにしたりして食べさせるのもおすすめです。

かぼちゃに含まれる主な栄養素と犬に与えるメリット

かぼちゃは、犬の健康維持にもおすすめの食材ですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、犬にかぼちゃを与えるメリットについて紹介します。

カリウム

かぼちゃには、カリウムが豊富に含まれています。

カリウムに期待できる効果

・血圧の安定
・神経系の働きの正常化

カリウムは、余分な塩分の排出を促進して血圧を安定させる代表的な栄養素です。
加えて、神経系や筋肉、心筋の働きを正常に保つなどの働きがあり、生命維持活動の上で大きな役割を担っています。

不足すると食欲不振や運動能力の低下などに繋がることも

病気や長期の下痢などの体調不良によって体内のカリウムが不足した場合、エネルギー代謝をうまく調整できなくなるため、筋肉や腎臓などが障害を受けます。
低カリウム血症になれば、食欲不振や多尿、運動機能の低下など体にさまざまな症状を引き起こしかねません。

一方で、過剰摂取すれば犬の内臓に負担をかけてしまう恐れがあるため、摂取量には注意しましょう。
かぼちゃ以外に、りんごや大根などからもカリウムを摂取することができます。

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参照元|ペット栄養学会誌 ミネラルの役割と要求量
参照元|インターズー 「動物栄養管理学」

βカロテン

かぼちゃには、体内でビタミンAに変換される栄養素であるβカロテンも含まれています。

βカロテンに期待できる効果

・血中コレステロールの酸化防止
・免疫力の向上
・健康な被毛や視力の維持

βカロテンは、強い抗酸化作用を持つことから被毛や視力の維持、呼吸器などの粘膜を健康に保つ役割を担っています。また、摂取することで免疫力の向上にも期待できます。
犬の体内に吸収されることで、ビタミンAに変換される栄養素でもあります。

白内障の予防などアンチエイジングにおすすめ

先述したとおり、βカロテンがもたらす強い抗酸化作用によって、老化防止に効果を期待できるため、適量を与えるのはおすすめです。
また、ビタミンAが体内に不足すると、呼吸器や消化器、生殖器などの機能低下や発育不全など体全体に影響を及ぼしかねません。

ただし、過剰な摂取は犬の肝臓に負担がかかってしまう恐れがあるため、摂取量に注意しましょう。
かぼちゃのほかに、にんじんやほうれん草などからもβカロテンを摂取することができます。

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参照元|厚生労働省 カロテノイド
参照元|ペット栄養学会誌 ビタミンの役割と要求量

食物繊維

かぼちゃを食べることで、食物繊維も摂取できます。

食物繊維に期待できる効果

・血糖値上昇の抑制
・血中コレステロール吸収の抑制
・腸内環境の調整

食物繊維は、犬の腸内環境の改善に役立ちます。
その中でも、かぼちゃに含まれる食物繊維の多くは「不溶性食物繊維」です。消化吸収スピードを緩め、血糖値の上昇や血中コレステロール吸収を抑制する働きが期待できます。
また、排便を促す作用があるため、便秘解消にも活用できるでしょう。

不足すると便秘や消化不良になってしまう恐れも

食物繊維が体内に不足すると、腸内環境の悪化によって便秘や消化不良などの症状を引き起こしてしまいます。さらに便秘などの症状が続いた場合、食欲低下なども誘発しかねません。

一方で、不溶性食物繊維を過剰摂取すると犬の胃腸の負担になり、便秘を悪化させる可能性があります。
食物繊維を与える際は、犬の体調を観察しながら適切な量を調整しましょう。
かぼちゃのほかに、さつまいもやゴボウなどにも食物繊維が豊富に含まれています。

参照元|厚生労働省 食物繊維

犬にかぼちゃを与えるときの注意点

犬の健康にとって多くのメリットが得られるかぼちゃですが、与え方には注意が必要です。かぼちゃは硬く食物繊維が多いため、与える際は必ず柔らかくなるまで加熱をして、硬い部分を取り除いて与える必要があります。

誤った与え方をして、かえって犬の健康を害することのないよう以下の点に注意しましょう。

1日あたりの適量は体重5kgに対してかぼちゃ46g程度

犬にかぼちゃを食べさせる場合、「1日あたりの摂取量」をきちんと守りましょう。
前提として、おやつやトッピングとして与える場合は、1日あたりに必要なカロリーの10%ほどの量が推奨されています。

1日に与えて良いかぼちゃの量

5kgの健康な犬(避妊・去勢済み)……46g程度

体重5kgの健康な犬が1日に必要とするカロリーは約370kcalであることから、1日に与える量は46g程度が適量になります。
日本のスーパーでよく見かける西洋かぼちゃは、調理方法などにもよりますが、だいたい100gあたり80kcalと高カロリーです。犬が欲しがるからといって、与え過ぎると肥満のリスクが高まるので注意しましょう。

犬の年齢や状態によって必要な栄養量や割合は変動するため、愛犬に合った量を食べさせるように心がけてください。

かぼちゃの種や皮を与えるのは控える

かぼちゃの種や皮は食べさせないようにしましょう。
種自体に有毒成分が含まれているわけではありませんが、咀嚼することが困難な上、犬はうまく消化できません。
丸呑みしてしまうと、胃腸の中で異物として残るリスクもあります。

また、かぼちゃの皮は犬が食べても問題ありませんが、加熱しても硬い部分が残ることも多いため、胃腸に負担をかけます。

どうしても皮まで与えたい場合は、すり潰したり、フードプロセッサーで細かくしたりと消化を助ける工夫をしましょう。

初めて与えるときには体調の異変やアレルギー発症に注意する

犬によっては、かぼちゃに対してアレルギー反応を示す場合もあります。かぼちゃを初めて食べさせる際には、体調の異変やアレルギーの発症に注意しましょう。

犬がアレルギーを起こした場合、一般的に以下のような症状がみられます。

アレルギーが疑われる主な症状

・下痢
・嘔吐
・体中の痒み
・肉球や足・指の間をしきりに舐める
・目の充血

初めのうちは少量ずつ与えていき、「様子がおかしいな」と思ったら速やかにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

病気で通院している犬は与える前に獣医に確認する

病気で通院や服薬をしている犬に食べさせたい場合は、必ず事前にかかりつけの獣医に相談しましょう。
かぼちゃに含まれる成分が、犬の病状や薬に思わぬ影響を与える恐れがあります。

また、治療のために食事制限を行っている場合も、かぼちゃを安易に与えるのは避けた方が良いでしょう。

犬に安心して食べさせるために、持病のある犬に対して初めて与える食べ物についてはその都度獣医に相談することをおすすめします。

犬用のかぼちゃレシピを活用するのもおすすめ

かぼちゃは加熱してそのまま与えるのはもちろん、手作りのレシピで与えるのも犬の食欲アップが期待できるのでおすすめです。
ここでは、簡単にできるかぼちゃレシピを紹介します。

かぼちゃケーキ

かぼちゃケーキは、犬に食べさせるのにおすすめの手作りおやつです。

煮て柔らかくなったかぼちゃと小麦粉や犬用ミルク、ベーキングパウダーを混ぜ合わせ、オーブンで30分ほど焼いたら完成します。

砂糖などを使わずに素材の甘さを生かしたケーキなので、愛犬が安心して食べられるレシピです。

かぼちゃスープ

余計な食材を使わない、シンプルなかぼちゃスープもおすすめです。

水を入れた鍋でかぼちゃを潰せる柔らかさになるまで煮込み、最後にヘラで潰してスープ状にして完成です。

おやつとしてだけでなく、ドライフードのトッピングとしても使えるため、食欲が減退している犬にもおすすめのレシピです。

かぼちゃを加工した食品は与えないように注意する

基本的に、かぼちゃを使った一般的な加工食品を犬に与えるのはおすすめしません。
人間向けに味付けがされている食品は、調味料や添加物が犬にさまざまな悪影響を与える可能性があります。

ここからは、犬に与えないようにすべき加工食品について、その理由とともに紹介します。

パンプキンパイ

市販のパンプキンパイはかぼちゃ本来の甘みだけでなく、砂糖やバターが大量に使われています。そのため、犬にとっては、少量であっても糖分過多になってしまう恐れがあります。
また、カロリーが高すぎるため、肥満や糖尿病の原因になりかねません。

肥満になれば足腰や内臓などさまざまなところに影響が出る恐れがあるため、たとえ犬が欲しがっても与えないようにしましょう。

かぼちゃチップス

かぼちゃチップスには、人間の味覚に合わせてさまざまな調味料が使われています。
当然、糖分や塩分なども多く使われているため、犬が食べると過剰摂取を招いてしまいます。

また、調味料の中には香辛料など、犬が食べると胃腸が刺激されて下痢や嘔吐などを引き起こすものが含まれている場合もあります。
犬の健康を考えるのであれば、市販のかぼちゃチップスを犬に与えるのはおすすめしません。

かぼちゃプリン

市販のかぼちゃプリンも多くの糖分が含まれているため、犬に与えるのは控えましょう。
糖分を過剰摂取した場合、下痢や嘔吐の可能性に加え、肥満による糖尿病などのリスクが高まります。

また、かぼちゃプリンに使われる人間の牛乳には、犬が消化を不得意とする乳糖が含まれています。そのため、かぼちゃプリンを食べると、体内でうまく消化できずに下痢や嘔吐を引き起こす可能性もあります。

かぼちゃを食べさせて体調不良やアレルギー症状がみられたときの対処方法

どの食べ物にも可能性があることですが、犬の体質によってはかぼちゃを食べて体調不良やアレルギー反応を起こす場合があります。

いざというときに落ち着いて行動できるよう、ここからはペットが体調不良やアレルギーを起こしたときに取るべき対処法について紹介します。

速やかにかかりつけの動物病院で検査を行う

かぼちゃを食べさせて犬が体調不良を起こした場合、速やかにかかりつけの動物病院を受診してください。
動物病院では、獣医に「いつ頃にどれぐらいの量をどう食べて、どのような症状なのか」について聞かれるため、正確に答えられるようにメモしておくと安心です。

獣医の指示があるまで、冬なら毛布をかけたり、夏なら風通しの良い場所に寝かせたりなど犬の体力が温存できるようにしてあげましょう。

緊急時には救急対応している動物病院へ

かかりつけの動物病院が開いていない場合や痙攣など緊急に対応が必要な場合は、すぐに救急対応している動物病院へ連れて行ってください。
時間が経つとかぼちゃの吸収がより進んでしまうため、思わぬ悪化を招きかねません。

この際も、犬の症状に加えて「どのくらいの量をどういった方法で食べたか」ということを獣医に冷静に伝えられるようにしておきましょう。
もしものときのために、日頃から夜間や救急対応している動物病院を探しておくことが大切です。

急な体調不良に備えてペット保険の加入もおすすめ

犬がかぼちゃを食べてアレルギーの症状が出る以外にも、いつケガや病気をするかわかりません。
そんな小さな家族を守る手段の1つとして頼りになるのが、「ペット保険」です。
ここからは、ペット保険加入におけるメリットについて紹介します。

異変を感じたときにすぐ受診できる

ペット保険に加入するメリットとしては、犬に異変がみられた場合に、治療費の負担が軽減されるため、受診のハードルが下がり動物病院を受診しやすくなるという点が挙げられます。

犬がかぼちゃを食べて体調を崩した場合、治療内容や通院回数によっては費用が高額になることも少なくありません。
ペット保険に加入していれば、治療費の一部を負担してくれるため、緊急時の医療費を抑えられます。こまめに動物病院に通っていれば、病気の早期発見・早期治療にも繋がるでしょう。

愛犬と人生を長く楽しむために、異変を感じたときにはすぐに受診することが大切です。

緊急時の問い合わせに対応してもらえるペット保険も

ペット保険の中には、治療費の一部負担に加え、緊急時の問い合わせに対応してくれる保険もあります。

愛犬の急な食欲低下や突然の震えなど、病気やケガは24時間いつ愛犬の身に起こるかわかりません。

ペット保険への加入は、こうした「もしもに備える安心感」を得られるというメリットもあります。
ペット保険の加入を検討するときには、保障内容はもちろん、付帯サービスの内容も確認しておくと良いでしょう。

以下の記事では犬が加入できるペット保険について、具体的に比較しています。合わせてご覧ください。

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獣医師からみた犬とかぼちゃの関係

葛野 莉奈 先生

かぼちゃはどんな犬でも比較的与えやすい野菜であり、優しい甘みのあるため、犬も好んで食べてくれやすい食材といえるでしょう。

犬用のレシピにかぼちゃが使われているものも多くあるため、愛犬のために作って一緒に楽しんでも良いかもしれません。

体に良い成分を含んでいても、それが逆に害を与えてしまう場合もあるため、飼い主は慎重に判断をして決めていただけたらと思います。かかりつけの先生に相談することや、犬の状態をしっかり観察して把握することは判断の際に大切です。

保険も同様に、選び方によって良いものにも無意味なものにもなり得ます。どんなことを求めるか、今の愛犬の健康状態に適した保険はどんなものか、よく考えて検討するとより有意義なものになるでしょう。

まとめ

かぼちゃは、犬にとって老化防止や腸内環境の改善など、さまざまなメリットを得られる食材です。
しかし、カロリーが高く、与えすぎると肥満や糖尿病などの原因になることもあるため、必ず適量を守るようにしましょう。
なお、通院中の場合などは与える前に獣医に相談してください。

小さな家族の「もしも」に備えて、ペット保険に加入しておくこともおすすめします。

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ABOUT ME
記事監修|葛野 莉奈 先生
かどのペットクリニック院長。 麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、神奈川県内動物病院にて勤務、ペットショップ巡回などを経て2015年に開業。 普段の診療では皮膚科や産科、新生児診療に力を入れています。私生活ではミニチュア・ダックスフントたちと生活しています。 http://www.kpc-kirakupe.com/index.html
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