入門編

犬は梨を食べられる!栄養素がもたらす効果や与える際の注意点を解説

梨には犬の健康を促進する栄養素が豊富に含まれているため、おやつとして与えてみるのも良いでしょう。

しかし、適切な量を守るなど、与え方には注意しなくてはなりません。
この記事では、梨に含まれる栄養素が犬に与えるメリットや、与え方の注意点について紹介します。

与えても大丈夫!犬は梨を食べられる

梨
おいしいだけでなく栄養素が豊富な梨は、人間同様に犬にとってもメリットの多い果物です。

しかし、犬に梨を食べさせる際には注意も必要です。栄養素が豊富だからとはいえ、欲しがるまま与えてしまうと健康を損ねる可能性もあるため注意が必要です。

芯や皮、種子を取り除いてから与える

犬に梨をあげる際には、芯や皮を取り除くのが必須です。

梨の皮やその周辺には多くの栄養素が含まれているため、人間の場合は皮ごと食べるのも良いとされていますが、犬の場合、皮や芯は消化がしづらく下痢や嘔吐を引き起こしてしまいます

また、ひどいと腸閉塞などにも繋がってしまうため、必ず皮や芯、そして種子は取り除き、果肉のみを与えるようにしましょう。

犬に梨を与えるメリット|梨に含まれる栄養素

皿の上の梨
梨に含まれる豊富な栄養素は、犬の健康維持においてどのような役割を担うのでしょうか。
梨の栄養素が犬に与えるメリットや、不足によって懸念される疾患について解説します。

アスパラギン酸

あまり聞きなれない「アスパラギン酸」は、その名前の通りアスパラガスに多く含まれている栄養素で、アミノ酸の一種です。
体の疲れの原因となる「乳酸」の分解をする働きがあるとされています。

不足すると体が疲れやすくなる

アスパラギン酸が不足すると、乳酸の分解が進まなくなってしまうために体が疲れやすくなります。そこで、豊富に含まれている梨を犬に与えることによって、疲労回復が期待できます。

成犬はもちろん、歳をとって体力が落ち疲れやすくなった老犬に積極的に摂取させたい栄養素です。

アスパラギン酸は、先述の通りアスパラガスにも多く含まれており、犬たちの嗜好性も良いといわれているため、アスパラガスから摂取することもおすすめです。

プロテアーゼ

プロテアーゼはタンパク質の消化を助けてアミノ酸に変える働きがある酵素の一種です。

不足することは滅多にないとされている成分ですが、消化機能の向上を促すためにも気軽に梨から摂取しておくのが好ましいでしょう。

タンパク質の分解を助ける

タンパク質は体内で分解されにくいといわれていますが、プロテアーゼを一緒に摂取することで分解が促されます。

つまり、普段から肉などのタンパク質を食事で摂ることの多い犬にはおすすめの栄養素といえるでしょう。

梨のほか、パイナップルやパパイアにもプロテアーゼは多く含まれていますが、梨と同様に適切な与え方に注意しましょう。

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カリウム

カリウムは主に、体の浸透圧を調整して筋肉の収縮をサポートしてくれる働きがあります。体内の余分なナトリウムを排出する働きもあるため、高血圧予防にも役立つといわれているのです。

ただし、腎臓病の犬に多く与えることは推奨されていないため注意が必要です。

不足すると食欲不振や高血圧を引き起こす

カリウムが不足すると、脱力感や疲労感が生じたり食欲不振に陥ったりします
また、ナトリウムなどの塩分がうまく排出されずに高血圧症につながってしまうこともあります。汗をかくことができない犬にとって、塩分の排出は健康に生きていくのにとても重要であるため、適切に摂取させたい栄養素です。

カリウムはきゅうりやメロン、リンゴなどさまざまな野菜・果物に含まれています。

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犬に梨を与えるときの注意点

舌を出す犬犬に梨を食べさせる際には、注意しなくてはならない点も多くあります。
ここからは、梨を与える際の注意点について解説します。

1日あたりの適量は体重5kgに対して20g程度

犬に梨を与える際の1日あたりの適量は、体重5kgに対して20g程度です。
これ以上与えてしまうと、栄養素を必要以上に摂りすぎてしまったり、下痢や嘔吐を引き起こしてしてしまう恐れがあります。

また、梨には糖分も含まれているため、肥満の原因にもなりかねません。
適切な量を守って与えるようにしましょう。

小さくカットして加熱はせずに与える

シャキシャキとした梨は、大きいままあげてしまうと犬が噛みづらく喉に詰まってしまう危険もあります。必ず一口大にカットしたり、すりおろしたりしてから与えましょう

また、「アスパラギン酸」や「カリウム」など、梨に含まれる多くの栄養素は加熱によって失われてしまうため、加熱はせずに生のまま与えたほうが良いでしょう。

初めて与えるときにはアレルギーの発症や体調不良に注意

人と同様に食物アレルギーをもつ犬もいます。

初めて梨を与える際には、特に体調の異変に注意が必要になるため、少量ずつ与えながら様子を見るようにしましょう。

アレルギーを発症すると、蕁麻疹が起きたり激しい下痢や嘔吐を起こしたりという症状が見られます。また、呼吸が荒くなったりしていないか、ぐったりしていないかなど、普段との体調の違いを注意深く観察する必要があります。

腎臓疾患など通院している犬は事前に獣医へ確認する

持病のある犬に梨を食べさせると、治療の妨げになってしまうことも考えられます。
通院している犬に梨を与える際には、必ず事前にかかりつけの獣医師に相談しましょう。

もしも相談せずに食べさせてしまい、犬の体調が悪化したときには、食べた時間や量などを記録して、早急に動物病院を受診しましょう。

梨を加工した食品は与えないように注意する

梨ジャム
梨が良いのなら、もっと食べやすくした梨の加工品でも良いのではないかと考える飼い主さんも多いかと思いますが、結論からいって梨を加工したものは犬に与えてはいけません

犬に与えてはいけない梨の加工食品についてご紹介します。

梨アイス

夏には特に与えてしまいたくなる梨のアイスですが、私たちが食べているようなアイスは果汁の甘さだけではなく、甘味料が多く使用されており、犬にとっては有害なものも少なくありません。

また、種類によっては乳糖も使われていることもあるため、体内で上手く乳糖を分解できない犬は、下痢や嘔吐を中心とした消化器系の症状を引き起こしてしまう原因にもなります。

梨ジュース

梨のジュースも基本的にはあげないのが望ましいでしょう。
市販されている多くの梨など果物のジュースには、糖分や添加物が使用されている商品も多く、例え100%のものであっても注意が必要です。

もしもジュースにして与えたい場合には、自宅で梨の果汁だけを抽出して与える必要があるでしょう。

梨の缶詰

梨の缶詰もアイスやジュースと同様に、かなり多くの砂糖が使われているため、犬に与えてしまうと少量であってもカロリー過多、糖分過多となってしまうおそれがあります。
犬の肥満や虫歯の原因になってしまうので、梨の缶詰も与えない方が望ましいでしょう。

梨ジャム

梨ジャムの場合も他の加工品と同じく、砂糖を多く使用しています。
さらに、ジャムをつくる過程で「レモン汁」が使われることもあり、レモンの皮に含まれる「ソラレン」という成分は犬にとって有害で、皮膚炎を引き起こすこともあります。

梨に限らず、果物を使用した市販のジャムは犬の健康を損ねてしまうため、与えないよう注意しましょう。

梨を食べさせて体調不良アレルギー症状がみられたときの対処方法

眠る犬
梨を食べさせた犬に下痢や嘔吐などの体調不良がみられる場合があります。
これらの症状がみられたときには、場合によっては重症化してしまうことも考えられるため、早急な対処が必要です。

速やかにかかりつけの動物病院で検査を行う

梨に限らず、与えた食べ物がきっかけとみられる体調不良がみられた際には、速やかにかかりつけの動物病院を受診することが大切です。

一般的にあらわれる症状には下痢や嘔吐が挙げられますが、これに加えて体を痒がる様子や皮膚・被毛に異変がみられる場合には、アレルギーが疑われます。

アレルギーは重症化してしまう可能性もあるため、必ず動物病院を受診して検査を行いましょう

また、受診の際には梨を食べさせた時間や量などについて、できるだけ詳細にメモを取り獣医師に伝えることで、より適切な処置に繋がる可能性があります。

緊急時には救急対応している動物病院へ

食べたものをきっかけとした体調不良は、夜間や休日など想定しないタイミングで症状があらわれることもあります。かかりつけの病院が休診の場合には、救急対応してくれる動物病院へ連絡しましょう。

いざという時に慌てないためにも、近隣で救急対応をしている動物病院について調べておくと良いでしょう。なお、「かかりつけ医の方が安心だから」と、病院が開くまで待ってしまうと、その間に症状の悪化も起こり得るため、油断は禁物です。

急な体調不良に備えてペット保険の加入もおすすめ

抱かれる犬
梨の体調不良やアレルギー症状などで動物病院に連れて行った場合、高額な費用がかかってしまうケースも少なくありません。しかし、体調不良時にきちんとした検査を受けさせるのも、その後の生活においては非常に大切です。

そこで、費用負担を抑える手段の1つとしてペット保険への加入もおすすめです。
ペット保険への加入で、どのようなメリットがあるのかについてご紹介します。

異変を感じたときにすぐ受診できる

少しの体調不良でも、すぐに動物病院を受診しやすくなる点はペット保険加入の大きなメリットといえます。獣医療の発達により、ペットを長生きさせやすくなっていることに伴い、高度な治療に大きな費用負担がかかるケースもあります。

診療にかかるお金に不安があると、体調次第では様子をみる判断に至るケースも少なくありませんが、様子を見たことで病状が深刻化してしまう可能性も否定できません。

そこで、ペット保険へ加入して治療費に備えておくことで、動物病院を受診しやすくなり、病気の早期発見・早期治療に繋げられるでしょう。

緊急時の問い合わせに対応してもらえるペット保険も

またペット保険各社はさまざまなサービスを提供していますが、中には体調に異変がみられたときに、獣医師に適切な対処について相談できるサービスを設けているものもあります。
動物病院を受診する前に必要な処置や、自宅でできる処置など、状況ごとにサポートしてもらえる窓口になるため、いざという時にも心強い味方となるでしょう。

こちらの記事では、犬が加入できるペット保険について各社の特徴を比較しています。

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病気になったりケガをしてから「保険に入っておくべきだった」と後悔する人が多くいるのも事実です。なるべく早い段階からペット保険を検討しておくことをおすすめします。

まとめ

撫でられる犬
梨に含まれる豊富な栄養素は、犬の体にとっても得られるメリットが多いです。
ただし、与え方には注意が必要です。1日あたりの適量や、与え方をきちんと守って、犬の健康を損ねてしまうことのないよう注意しましょう。

また万が一、体調不良がみられた場合には早急に動物病院を受診するなどの対処が求められます。いざという時の備えの1つとして、治療にかかる費用負担を抑えることのできるペット保険へ加入検討もおすすめです。

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ペット保険のスペシャリストである少額短期保険募集人資格保有者が記事の執筆・監修をしています。ペット保険の情報をわかりやすくお伝えすべく、日々最先端のペット保険情報をチェックしています。犬や猫の「もしものとき」に備えるためのペット保険選びを正しい情報でサポートします。
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