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入門編

【獣医師監修】犬はメロンを食べても大丈夫!メロンに含まれる栄養素や与える際の注意点などを解説

甘いにおいにつられて、愛犬がメロンを欲しがってきたという経験のある人も多いのではないでしょうか?
メロンはみずみずしくて美味しいですが、初めてだと、犬に与えてもよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、犬がメロンを食べても大丈夫かどうか、そしてメロンを与える際の注意点について解説します。

与えても大丈夫!犬はメロンを食べられる

飼い主にご飯をもらう犬
メロンは犬に食べさせても大丈夫な食材です。
ただし、与え方によっては体調不良を引き起こしてしまうこともあるため注意が必要です。

熟れすぎたメロンは下痢や嘔吐を引き起こす可能性も

犬にメロンを与える際には、特に加熱せずに生で与えても問題ありません
むしろ、加熱をすることで栄養素が壊れてしまうため、生で与えたほうがよいでしょう。

ただし、熟れすぎたメロンを与える際には注意が必要です。

熟れすぎたメロンには、苦み成分であるククルビタシンが発生することがあります。
ククルビタシンを多く含んだメロンを食べることで、嘔吐や下痢などの食中毒症状が現れる可能性があるでしょう。

丸ごと与えるのはNG!皮と種はしっかり取り除く

また、当然のことながら犬にメロンを丸ごと与えることはできません。

犬にメロンを与える際には、メロンの皮と種をしっかりと取り除くようにしましょう。
メロンの皮や種は硬いため消化されにくく、場合によっては喉や腸などに詰まってしまう危険性があります。
また、メロンの種も消化不良の原因となるため、犬にメロンを与えるときには、果肉の部分のみを与えることがおすすめです。

犬にメロンを与えるメリット|メロンに含まれる栄養素

メロン
犬にメロンを与えることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
犬がメロンを食べるメリットを、メロンに含まれる栄養素と併せて解説します。

カリウム

メロンは、カリウムを多く含んでいます。
カリウムを摂取することで、利尿作用による水分の排出を助けてくれるでしょう。

利尿作用は塩分(ナトリウム)を体内に排出することにも繋がるため、私たち人間も積極的に摂ったほうが良い栄養素といえます。

しかし、犬の血液中のカリウム濃度が上がることで、高カリウム血症になる可能性もあるため、過剰摂取には気を付けなければなりません。

高カリウム血症の症状としては、元気がなくなるなどの初期症状のほか、カリウム値が上昇することで不整脈や意識消失など命にかかわることもあるため、犬にメロンを与える際には十分に注意しましょう。

犬はカリウムが足りないとカリウム欠乏症になる可能性がある

カリウムの過剰な摂取もよくありませんが、反対に不足することでカリウム欠乏症になることがあります。

カリウム欠乏症を発症すると、食欲不振や多尿などの症状がみられるでしょう。
しかし、カリウムはドッグフードはもちろん、リンゴやバナナなど多くの食材に含まれているため、そこまで気にする必要はないでしょう。

食欲不振により食事をしていないときや、カリウム制限のドッグフードを与えているときには注意をしましょう。

ベータカロテン

メロンには、ベータカロテンも多く含まれています。
ベータカロテンには抗酸化作用があるため、犬のボケ予防や被毛、皮膚の健康維持が期待できるでしょう。
ちなみに、ベータカロテンは夕張メロンのような赤肉メロンに多く含まれます。

にんじんにも含まれるがアレルギーの発症に注意

ベータカロテンと聞くと、にんじんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
にんじんにはベータカロテンが含まれていますが、メロンよりもアレルギーのリスクが高い野菜であるため、犬に与えるには注意が必要です。

特にヨモギやシラカバ、かぼちゃに対してアレルギーを持っている犬であれば、にんじんを食べることによってアレルギー症状が現れてしまうこともあるでしょう。

また、ベータカロテンの過剰摂取をすると、ビタミンA中毒を引き起こしてしまうこともあります。

ビタミンA中毒が直接命に係わる可能性は低いですが、肝臓に負担がかかると肝臓病を発症することも考えられるため、にんじんはもちろん、犬にメロンを与える際にも注意が必要です。

ククミシン

聞き慣れないかもしれませんが、メロンにはククミシンというたんぱく質分解酵素も含まれています。
ククミシンは、表面に網目模様のある夕張メロンやマスクメロンなどの品種に多く含まれる酵素です。

犬がククミシンを摂取することでドッグフードに含まれるたんぱく質を分解してくれるため、消化吸収がスムーズになることが期待できます。

犬にメロンを生のまま与えたほうがよいのは、加熱すると働きを失ってしまうククミシンを効率よく摂取するためといえるでしょう。

消化吸収を促すメリットに対してメロン特有のデメリットも

人間の場合、メロンに多く含まれるククミシンやβカロテンによるアレルギーを起こすことがあります。
これらの成分が。人間と同様に犬のアレルギー症状を引き起こすかはわかっていませんが、体調不良を招く可能性はあるでしょう。

また、メロンを食べたときに口や舌、喉がイガイガとする刺激を感じることがありますが、あの刺激は、ククミシンが原因です。
犬も同様に、メロンを食べることで喉などに刺激を感じる場合があります。
このメロンを食べたときの刺激が嫌で、メロンを好んで食べない犬もいるでしょう。

犬にメロンを与えるときの注意点

きゅうりを食べる犬
犬にメロンを与える際は、いくつか注意点もあります。
これらの注意点を守り、犬に万が一のことが起こらないようにしましょう。

与えすぎは肥満や下痢の原因になる

メロンには多くの水分が含まれているため、与えすぎてしまうと下痢の原因になります。
一方で、適量であれば犬のよい水分補給になるともいえるでしょう。

また、メロンに含まれる糖質が犬を肥満にしてしまうことも考えられます。
そのため、犬にメロンを与える際には必ず適量を守るようにしましょう。

体重3kgに対して約25gが適量

犬に与えるメロンの適量としては、体重3kgに対して約25gが目安です。
そのため、体重15kgの犬であれば約125gが適量といえますが、必ずしも比例するわけではないため、あくまでも目安として、様子をみながら少なめに与えるようにしましょう。

また、犬の健康を維持するためには、フードを活用しながらバランスの取れた食生活が重要になります。
あくまでも補助食として考えて、決してメロンで犬の空腹を満たすようなことはしないようにしましょう。

食べやすいように小さくカットして与える

犬にメロンを与える際は、大きさにも注意しなければなりません。
犬が喉にメロンを詰まらせないように、なるべく小さくカットしましょう。
また、チワワなどの小型犬であれば、ジュース状にすり潰して与えると安心です。

初めて与えるときにはアレルギーの発症に注意する

どんな食材でもそうですが、犬がメロンを食べた際にアレルギー症状が現れないかチェックする必要があります。
そのため、犬に初めてメロンを与えるときは、細かく切ったメロンをひとつ与えて、しばらく様子を見たうえで問題がなさそうであれば少量ずつ量を増やしていくと良いでしょう。

病気で通院している犬は与える前に獣医に確認する

もしもなんらかの病気で犬が通院している場合には、メロンを与える前に獣医師に確認しておくことをおすすめします。
先述した通り、メロンに含まれるカリウムが腎臓に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

万が一の事故を避けるためにも、持病のある犬に初めて与える食べ物は獣医師に都度相談したほうが安心できるはずです。

メロンを加工した食品は与えないように注意する

メロンパン
メロンを使用した加工食品は、たくさんあります。
どれも私たち人間が食べると美味しく感じますが、犬に与えるのは避けたほうが良いとされています。
ここでは、犬にメロンを加工した食品を与えてはいけない理由について解説します。

メロンの加工食品には添加物が含まれている

メロンの加工食品には、犬の体にとって有害になり得る保存料などの添加物が含まれているため、絶対に与えないようにしましょう。

また、私たちが美味しいと感じるようなメロンの加工食品の甘さは、加糖によるものの可能性も考えられます。人間用に作られたものの糖質は、犬にとって肥満や糖尿病の原因にもなるため、避けたほうが良いでしょう。

犬に与えてはいけないメロンの加工食品の例は以下のものが挙げられます。

メロンパン

菓子パンとして人気のメロンパンですが、もちろんメロンパンも犬に与えてはいけません。
メロンの果肉が使われている使われていないを問わず、メロンパンには、たくさんの砂糖や塩分が含まれています

また、炭水化物は犬にとって消化しにくく、砂糖や塩などにより病気のリスクも高くなるため、犬にメロンパンを与えるのは百害あって一利なしといえるでしょう。

メロンジュースや缶詰、メロンゼリー

メロンジュースは、果汁100%の無添加メロンジュースであれば、犬に与えても問題はないでしょう。

また、メロンゼリーもメロンと水とゼラチンのみで作られたものであれば、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性は低いといえます。

しかし、缶詰は保存料などの添加物が入っている可能性が高く、人間用に作られたメロンジュースやメロンゼリーも、甘味料などが含まれているため犬に与えてはいけません。

どんな加工食品であっても、人間用に作られたものは犬に与えるべきではないといえるでしょう。

メロンを食べさせてアレルギー症状がみられたときの対処方法

動物病院にいる犬
先述した通り、犬にメロンを食べさせるとまれにアレルギー症状を引き起こすことがあります。
犬のアレルギー症状は命にかかわることもあるため、早急に対処しなければなりません。

速やかにかかりつけの動物病院で検査を行う

犬がメロンを食べてしばらく経った後に、嘔吐や下痢などのアレルギー症状が見られたときには、なるべく早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
動物病院は、診察や検査がスムーズにしやすいかかりつけのところへ行きましょう。

獣医師には、アレルゲンと考えられるメロンをいつ、どれくらいの量を食べたのかを話して、可能であれば嘔吐物なども袋に入れて持っていきます

アレルギーの治療は早ければ早いほど良いため、犬がメロンを食べた後に少しでも違和感を覚えたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

緊急時には救急対応している動物病院へ

犬がメロンを食べた後にぐったりとしていたり、呼吸困難の症状が見られたりする場合には、時間を問わずにすぐ動物病院で対処しなければなりません。

緊急時には救急対応している動物病院へ犬を連れて行く必要がありますが、突然のことであれば飼い主も慌ててしまうでしょう。
そのため、いつ犬になにか起こっても対処できるように、事前に救急対応をしている動物病院の電話番号と住所を控えておき、どこかわかりやすい場所に保管しておくことをおすすめします。

急な体調不良に備えてペット保険の加入もおすすめ

飼い主と犬
犬は、基本的にいつも元気で食欲もある動物です。
そんな犬がぐったりと元気がなさそうにしているときは、体調不良のサインといえます。

動物病院は、何度も通うとそれなりの出費になってしまうでしょう。
そんなときに負担を抑えることができるのがペット保険です。

ペット保険には、治療費の負担を抑えられるほか、さまざまなメリットがあります。

異変を感じたときにすぐ受診できる

犬をペット保険に加入させる一番のメリットは、犬に異変を感じた時にすぐに動物病院へ連れて行くことができる点でしょう。

ペット保険に加入しておらず受診料に不安がある場合、愛犬の少しの異変では動物病院へ連れて行かないことも考えられます。

しかし、愛犬をペット保険に加入させていれば受診料の負担を抑えられるため、少しの異変でも金銭的な心配なく獣医師に診てもらいやすくなるでしょう。

緊急時の問い合わせに対応してもらえるペット保険も

ペット保険会社によっては、夜間や休日に問い合わせ対応をしているところもあります。
「これってなにか病気の症状なの?」と少しでも疑問に感じたときには、電話で獣医師からのアドバイスをもらうこともできるでしょう。

もちろん、夜間になにか緊急のトラブルがあった際にも対応してもらえます。
病気のほか、ペット保険会社によってはしつけなどの相談をしてくれるところもあるため、いざというときにも便利に活用できます。

下記記事では、犬のペット保険について具体的な比較項目を解説しています。合わせてご確認ください。

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獣医師から見た犬とメロンの関係性とペット保険

川田 優貴 先生

甘いフルーツを好きな犬は多いですが、メロンも人気のおやつの一つです。
犬にメロンを与える時はアレルギー反応や、栄養素に注意が必要です。
アレルギー反応には即時型遅延型があり、アレルギー反応が起こる物を与えてから1-2時間ですぐ起こる症状は命に関わるほど重症になる場合があります。

24時間以内に起こる顔や口の腫れや皮膚の痒みなどの症状も、すぐに動物病院を受診して処置を受けることが大切です。

急な症状が出た時に、費用面や状態から、かかりつけ医を受診するか戸惑う方も多いと思います。
近年のペット保険にはそういった緊急時の受診にも補償対応されていたり、問い合わせにも対応してくれる場合もありますから検討してみるのも手段の1つですね。

メロンを与えるときには注意が必要ですが、おやつとして上手く有効活用してあげると良いでしょう。

まとめ

犬にメロンを与えるのは、カリウムやベータカロテンなどの栄養素を水分とともに摂取できるメリットがあります。

しかし、与えすぎは下痢や肥満はもちろん、高カリウム血症やアレルギーの原因にもなるため、注意が必要です。

もしも犬にメロンを与えたいのであれば、適量をかならず守って小さくカットしてから与えましょう。

適量であれば、効率よく水分補給ができる効果的な食材といえます。
また、万が一アレルギー症状が現れたときのために、救急対応をしている動物病院を探したりペット保険への加入をしたりすることも検討しましょう。

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ABOUT ME
記事監修|川田 優貴 先生
北里大学を卒業後、10年間犬猫の臨床業務に従事。 令和元年から夜間病院にて救急対応を行なっています。動物の状態を飼い主様にも分かりやすく伝え、飼い主様とその子にとって最善の治療ができるように日々努力しています。 最近子猫を保護したのですが、とてもやんちゃで困らされています。 日本獣医がん学会、日本獣医画像診断学会所属。 https://doubutsuyakan.jp
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