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入門編

【獣医師監修】犬はきゅうりを食べても大丈夫!栄養素がもたらす健康へのメリットや与える際の注意点を解説

きゅうりは犬に与えても大丈夫な食材です。ヘルシーなため、おやつに与えたい人も多いでしょう。
きゅうりに含まれる栄養素は犬の体にメリットを与えますが、場合によっては体調不良を引き起こします。

この記事では、きゅうりに含まれる栄養素が犬の健康に与えるメリットや、与える際の注意点を解説します。

与えても大丈夫!犬はきゅうりを食べられる

きゅうり
きゅうりは、犬に食べさせても問題ありません。水分やミネラルを豊富に含んでおり、一般的に流通している食用きゅうりには、犬にとって有害な物質は含まれていません
ここでは、きゅうりの与え方について解説します。

きゅうりは生のまま与えてOK!

きゅうりを犬に与える際は、加熱等をしないで生のまま与えるのがおすすめです。
農薬や汚れなどがついている可能性があるため、与える前はしっかり水洗いするほか、棘が鋭いきゅうりの場合は、事前に包丁などでカットしてから与えるといいでしょう。

犬にきゅうりを与えるメリット|きゅうりに含まれる栄養素

二匹の犬
きゅうりは可食部100gあたり、水分が95%を占め、カロリーは13kcalとヘルシーです。
実は、最もローカロリーな果実(Least calorific fruit)としてギネス入りしていることから、栄養素がもっともない野菜だと誤認している人は多いのですが、実際にはカリウムや食物繊維のほか、微量ではありますが、ビタミンCやβカロテンなどの栄養素も含んでいます

それぞれの栄養素が、犬の体に与えるメリットについてご紹介します。

カリウム

カリウムはミネラルの一種です。細胞内の浸透圧を調節して、細胞や神経、筋肉の正常な作用といった重要な役割を担います。また、余分なナトリウム(塩分)を排出するため、血圧を下げるほか、心臓を正常に機能させ、むくみ対策にもなります。可食部100gあたり、200mgのカリウムを含みます。

不足すると食欲不振や運動能力の低下や高血圧を招く恐れ

カリウムが不足すると、筋肉や神経の働き、ナトリウムの排出に支障をきたすほか、脱力感や食欲低下、不整脈などの症状が現れる可能性があります。また、子犬でカリウムが不足すると攻撃的になったり落ち込んだりといった情動不安や、筋麻痺が現れたという報告もあります。

総合栄養食であるドッグフードを食べていれば、基本的にカリウムが不足する可能性はありませんが、体調不良による嘔吐や下痢が続くと多量のカリウムが失われるリスクがあります。
犬が食べられる食材では、人参や小松菜、バナナ、キウイ等にもカリウムが多く含まれています。
カリウムは水溶性のため、煮たり水にさらしたりすると水に溶け出してしまいます。そのため、生のまま食べさせることのできるきゅうりは、効率よくカリウムを補給できる食材のひとつです。

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食物繊維

食物繊維は、便通を改善したり腸内環境を整えたりする働きがあります。そのほか、血糖値の調節や、中性脂肪の減少や悪玉コレステロールを減らす効果もあることから、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病予防効果が期待できます。
可食部100gあたり、1.1gの食物繊維を含みます。

不足すると便秘による様々な体調不良を招く

食物繊維が不足すると便通が悪化し、便秘を招くリスクがあります。便秘は放置すると、食欲不振や嘔吐を引き起こす可能性があります。
犬が食べられる食材では、サツマイモやキャベツ、にんじん、りんごなどに多く含まれていますが、犬は食物繊維の消化が得意ではないため、与えすぎないようにしましょう。

特にキャベツについては、犬に与えるときには注意が必要となる食べ物であるため、下記記事も合わせてご確認ください。

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ビタミンC

ビタミンCには、細胞の老化や免疫機能の低下を抑制する抗酸化作用があります。
そのほか、発がん性物質から体を守ったり、関節のケアに欠かせないコラーゲンを生み出したりする働きもあり、犬の健康には欠かせない成分といえるでしょう。
きゅうり1本(約100g)あたり、ビタミンCは14mg含まれています。

不足すると眼病や皮膚疾患を引き起こすことも

ビタミンCが不足すると、抗酸化作用が弱まるため風邪などの感染症にかかりやすくなります。
ブドウ糖などを元に体内でビタミンCを合成できる犬の場合は稀ではありますが、体の各器官で出血が起きる「壊血病」になる恐れもあります。
ビタミンCが豊富な食材には、ブロッコリーやキウイ、イチゴなどがあり、それぞれ適量であれば犬に与えることができます。

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犬にきゅうりを与えるときの注意点

きゅうりを食べる犬
きゅうりは1本(約100g)あたり13kcalと低カロリーな食材なため、沢山与えたいと考える人は多いかもしれません。しかし、きゅうりは95%が水分で、与えすぎると下痢を引き起こす恐れがあります。
ここからは、犬にきゅうりを与えるときの適量や注意点などについてご紹介します。

1日の適量は体重5kgに対して35gまで

1日に与えても良いきゅうりの量は体重によって異なり、体重が5kgの犬の場合は35gまでが目安とされています。

きゅうり1本(約100g)あたりカリウムは200mg、食物繊維は1.1g含まれています。犬は体重1kgあたり132mgのカリウムが必要ですが、先述した通りドッグフードで十分に補えるうえに、カリウムの過剰摂取は嘔吐などの体調不良を招きます。
また、きゅうりの皮は犬が消化を苦手とする不溶性食物繊維が多く含まれており、与えすぎは下痢を起こすリスクがあり注意が必要です。

丸飲みを避けるためカットするのがおすすめ

犬に与える際にきゅうりを加熱する必要はなく、人間が食べるように生で与えて問題ありません。ただし、誤って丸飲みしないよう小さめにカットしてから与えましょう。
皮は実と比べて食物繊維が多く消化しづらいため、消化機能が弱い犬には皮を剥いて与えたり、すりおろして与えたりすると良いでしょう。

初めて与えるときにはアレルギーの発症に注意する

きゅうりはほとんどが水分のため、犬に与えても問題ないと考える人は多いかもしれませんが、ウリやカボチャ、スイカなどのウリ科の野菜を食べて過去に体調不良を起こしたことのある犬は注意が必要です。

また、キク科植物に対してアレルギーがある犬の場合、類似の物質にもアレルギー反応を示す交差反応を起こす可能性があるため、同様に注意しましょう。

初めてきゅうりを与える際は、少量だけ与えて犬に嘔吐や下痢などの体調不良が現れないか確認しましょう。

ククルビタシンが引き起こす体調不良にも注意

通常、スーパーなどで市販されているきゅうりにはほとんど含まれていませんが、観賞用のウリ科植物には「ククルビタシン」という苦み成分が多く含まれています。ククルビタシンを大量に摂取すると食中毒を起こします。

また、稀ではありますが、交雑などによって苦みの強いきゅうりが市場に混ざってしまうケースがあるため、与える前に人間が味見してから犬に与えた方が安心でしょう。
ただしククルビタシンは人間にとっても有害なため、苦いきゅうりにあたった際はできるだけ食べないようにしましょう。

病気で通院している犬は与える前に獣医に確認する

腎臓疾患のある犬は、カリウム制限が必要となる場合があります。
通常、体内に入った余分なカリウムは尿として体外に排出されますが、腎臓の機能が低下するとカリウムをうまく排出できなくなります。
その結果、高カリウム血症を招いてしまうことも考えられるため、きゅうりを与える前には必ず獣医に相談しましょう。

きゅうりを加工した食品は与えないように注意する

きゅうりのピクルス
きゅうりには多くの加工品がありますが、基本的に犬にとって有害なため与えないようにしましょう。
ここでは代表的な加工品として、漬物やかっぱ巻き、酢の物を取り上げ、与えてはいけない理由について解説します。

漬物

きゅうりの漬物には、浅漬けやぬか漬け、キムチ、ピクルスなどが挙げられますが、いずれも犬に与えてはいけません。
人間が食べるための漬物を犬に与えてしまうと、塩分の過剰摂取になってしまいます。塩分の摂りすぎは、心臓や腎臓などに大きな負担をかけ、大病の原因になりかねません。
また、漬物は内部まで塩分が浸透していることが多いため、例え水洗いしたとしても、犬が食べても支障のないほどまでには塩分を減らすことはできません。

かっぱ巻き

自宅で手作りする際、調味料を使っていなければ犬にかっぱ巻きを与えても問題ありません。しかし、市販のかっぱ巻きには酢や砂糖、塩等が使われているため食べさせないほうがよいでしょう。
なお、犬は海苔の消化が得意ではないため、与えるなら一口程度に留めましょう。

酢の物

酢の物は酢や砂糖を多く使っているため、犬に与えるのはやめましょう。
これまで、酢を飲んだ犬が健康被害を起こしたという報告はありませんが、犬にとって酢は摂取する必要が無いものです。酢にはアミノ酸が豊富に含まれていますが、犬は体内で十分にアミノ酸を合成することができます。
また酢の匂いが苦手な犬も多いため、与えるメリットはないと考えて良いでしょう。

きゅうりを食べさせてアレルギー症状がみられたときの対処方法

ソファーに寝そべる犬
犬にきゅうり与えた後に嘔吐や下痢などの症状が見られる恐れがあります。ここでは、犬に体調不良が見られたときの対処法について解説します。

速やかにかかりつけの動物病院で検査を行う

食物アレルギーは数日から数ヶ月の間、症状が続く場合があります。
下痢や嘔吐などの症状がそれほど重くない場合は、家で様子を見ようと判断する人も多いかもしれませんが、必要な栄養素や水分などが摂れなくなってしまうことも考えられるため、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

緊急時には救急対応している動物病院へ

愛犬の体調が悪化した場合は、早急な受診が必要ですが、かかりつけの動物病院が空いていない夜間や休診日などに体調不良を起こす可能性もあります。そのような場合は、救急対応している動物病院を受診しましょう。
いざというときに慌てず、一刻も早く受診するためにも、救急対応をしている動物病院の連絡先や場所などを事前に調べておくことも大切です。

急な体調不良に備えてペット保険の加入もおすすめ

撫でられる犬
万が一、アレルギーを発症した際にも慌てず動物病院を受診できるよう、ペット保険へ加入して備えておくのもおすすめです。最後に、ペット保険の特徴をご紹介します。

異変を感じたときにすぐ受診できる

急な体調不良時に動物病院を受診した際や、複数の検査が重なった場合には、診療費の金銭的負担も心配になるでしょう。
そのような心配を軽減するためには、ペット保険への加入がおすすめです。診療にかかる費用の負担を抑えることができることから、少しの異変でも気兼ねなく動物病院を受診することができ、愛犬の病気の早期発見や早期治療につなげられるでしょう。

緊急時の問い合わせに対応してもらえるペット保険も

愛犬が体調を崩した時、「病院に連れて行ったほうが良いのか、家で様子を見るべきなのか分からない」と悩んだ経験がある人は多いのではないでしょうか。

ペット保険を提供する各社は、さまざまなプランを提供しており、補償内容や毎月支払う保険料以外にも比較するポイントがたくさんあります。
なかには、緊急時に問い合わせをすることで、状況ごとの適切な対処について獣医師に電話やチャットで案内してもらうことができる相談サービスを設けている会社もあります。

下記記事では、犬のペット保険について様々な観点から具体的に比較をしています、ぜひ保険選びの参考にしてください。

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獣医師からみた犬ときゅうりの関係

平松 育子 先生

きゅうりは水分を多く含む野菜で、好んで食べる犬が多い野菜です。水分が多く含まれ、食べ過ぎると下痢を起こしてしまうためほどほどにしましょう。

食物繊維、ビタミンC、βカロテンなどを含み犬の健康増進に役立ちます。ククルミンという物質を含むきゅうりは、苦みが強く食べてしまうと食中毒を起こしてしまうため、与える前には一部を食べて苦みがない場合は与えても大きな問題はないでしょう。

初めて食べるときはごく少量にして十分観察してください。アレルギーの原因となることは少なめですが、キク科植物と交差反応があるため、ブタクサやにんじんなどに対して、アレルギーを持つ犬の場合は与えないほうが良いでしょう。

体調不良が起こった時には予想以上に治療費がかかることも想定されます。万が一に備えて保険加入をしておくと安心です。

まとめ

犬にきゅうりを与えることで、カリウムや食物繊維を摂ることができるほか、水分が豊富なため水分補給や体温を下げる作用があります。
しかし、与える量や個体によっては注意が必要です。しっかり様子を見つつ、少しずつ与えましょう。

将来的に発生し得る治療費の備えとして、ペット保険に加入しておくのもおすすめです。

ABOUT ME
記事監修|平松 育子 先生
山口大学農学部獣医学科(現在 山口大学共同獣医学部)卒業後、山口県内の複数の動物病院に勤務。その後2006年にふくふく動物病院開業。 年間約6000頭の診療に従事。得意分野は皮膚病です。YIC情報ビジネス専門学校ペット総合科の講師も務め、動物看護師の育成にも携わっています。 https://fukufukuvet.com
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