入門編

犬はブロッコリーを食べられる!栄養素や注意点、与える量などを解説

犬にブロッコリーは与えても問題ないです。ブロッコリーには摂取するメリットのあるさまざまな栄養素が含まれています。ただし、与える際には量や調理方法などに注意が必要です。

本記事ではブロッコリーに含まれる栄養素や与える際の注意点、アレルギー症状がみられた際の対処法などを解説します。

与えても大丈夫!犬はブロッコリーを食べられる

ブロッコリー 断面
基本的にブロッコリーは犬に与えても大丈夫な食材です。さまざまな栄養素が含まれるブロッコリーは、人間と同様に犬にも食べるメリットがあります。

ただし、最近スーパーなどでも見かけることがあるブロッコリースプラウトは犬には与えないようにしましょう。なぜなら、ブロッコリースプラウトにはブロッコリーに比べて、スルフォラファンという栄養素が多く含まれているためです。

スルフォラファンは抗酸化作用や解毒作用があることから注目されていますが、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの量は、犬にとっては過剰です。胃を刺激しすぎてしまうことがあるため、与えないようにしましょう。

茹でたり蒸したりしてから与える

ブロッコリーは生の状態で与えても、基本的に問題がないとされていますが、生のブロッコリーは消化しにくいため、犬によっては下痢をしてしまう危険性があります。そのため、犬にブロッコリーを与える際は、茹でたり蒸したりして消化しやすい状態で食べさせましょう。

ブロッコリーを茹でる際は、塩分過多にならないように、塩茹でせずにお湯のみで茹でることも与える際のポイントです。また、ブロッコリーの芯は硬く、咀嚼しにくいため、取り除いて与えるようにしましょう。

犬にブロッコリーを与えるメリット|ブロッコリーに含まれる栄養素

レトリーバー
ブロッコリーには食物繊維やビタミンCといった犬にもメリットのある栄養素が含まれています。ここでは、栄養面からブロッコリーを犬に与えるメリットを紹介します。

食物繊維

犬がブロッコリーに含まれる食物繊維を摂取する主なメリットとして下記が挙げられます。

食物繊維に期待できる効果
  • 血糖値の上昇を緩やかにする(糖尿病の予防)
  • 腸内環境の改善
  • 便秘の予防や解消
  • 血中のコレステロール濃度の低下

茹でたブロッコリーには食物繊維が100gあたり4.4g含まれています。食物繊維を摂れるイメージのあるレタスが100gあたり1.1gであるため、ブロッコリーはレタスの4倍もの食物繊維を含んでいます。

参照元:カラダニイイコト|食物繊維だけじゃない!ブロッコリーでビタミンCや葉酸もとれる
カラダニイイコト|レタス〇個の食物繊維はどれくらい?レタスでおいしく上手に食物繊維をとろう

不足すると便秘になることもある

犬が食物繊維不足になると、最もよくみられる症状は便秘です。食物繊維は水分を含んで便の量を増やし、腸の働きを活発にする効果がありますが、不足すると蠕動運動の鈍化や便の硬化が起こり便秘になります。

そのため、犬が便秘気味の際は食物繊維を含む野菜やフードを与えてみましょう。食物繊維は、ブロッコリー以外にもじゃがいもなどの芋類にも含まれるため、あわせて与えてみるのもおすすめです。

ちなみに、3日以上排便がない、1〜2日排便がなく元気や食欲がなくなっている場合は便秘が疑われます。

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ビタミンC

ブロッコリーにはビタミンCが含まれています。ビタミンCの摂取には、下記のようなメリットがあります。

ビタミンCに期待できる効果
  • 抗酸化作用
  • 胃がんなど、がんのリスク減少
  • 鉄分の吸収を高める
  • 免疫力の向上

人間以外の多くの動物はビタミンCを体内で合成することができますが、犬は他の動物に比べて合成する能力が低いとされています。病気や年齢などによっては不足してしまうことがあるため、食べ物から摂取することもおすすめです。

不足すると骨や関節に異常が起きることもある

犬は体内でビタミンCを合成できるため、欠乏することはあまり多くはありません。ただし、高齢の犬は合成能力が低下し、不足する可能性があります。

ビタミンCが不足すると、骨や関節、皮膚に異常を起こすことがあります。また、ビタミンC不足が続くと、稀に壊血症という身体のいたる所から出血する病気になることもあるため、人間同様に犬にも欠かせない栄養素といえます。

ビタミンCは、じゃがいもなどの芋類やパイナップルなどの果物にも含まれています。ビタミンC不足が気になる場合、それらの食べ物を与えたり、ビタミンCが含まれるフードに変更したりすると良いでしょう。

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カリウム

ブロッコリーに含まれているカリウムには、他の栄養素と同様にさまざまなメリットがあります。

カリウムに期待できる効果
  • 過剰な塩分を排出する(血圧の正常化)
  • 細胞を正常に保つ
  • 筋肉の働きを助ける

ただし、腎臓の機能が低下している犬に与える際は、高カリウム血症に注意が必要です。高カリウム血症を発症すると、元気がなくなる、立てなくなるといった症状がみられます。また、症状が重篤な場合、意識を失う、不整脈が起きるなどの危険性があります。

「カリウムが不足しているかも」と思っても与えすぎることにはリスクがあるため、様子を見ながら少量ずつ与えるなど工夫をしましょう。

不足すると低カリウム血症になることもある

カリウムの過剰摂取には先述した危険性がありますが、反対に不足することで低カリウム血症を引き起こすリスクもあります。

カリウムはさまざまな食べ物に含まれているため、欠乏することは稀ですが、長期間の下痢や嘔吐をしている場合には、低カリウム血症を起こす可能性が高まります。低カリウム血症を起こすと、多尿、高血圧、食欲不振、無気力といった症状がみられます。

カリウムはメロンなどのフルーツやじゃがいもなどの芋類にも含まれているため、カリウム不足が気になる際は、適量を与えてみましょう。

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犬にブロッコリーを与えるときの注意点

たくさんのブロッコリー
犬にブロッコリーを食べさせても大丈夫ですが、与える際には注意点があります。摂取して良い量や与え方で気をつけることを紹介します。

与える量に注意!1日の適量の目安は体重1kgあたり3〜5g

犬に1日に与えて良いブロッコリーの量の目安は、体重1kgあたり3〜5gほどです。ブロッコリー1房あたりを10g程度とした場合、小型犬には4〜5房、中型犬は8房、大型犬には9房程が目安になります。

一般的に犬に野菜を与える際は、1日の摂取カロリーの1割ほどといわれていますが、ブロッコリーはカロリーが低く、そこまで与えてしまうと量が多くなってしまう点は注意しましょう。

また、犬によって適切な量は異なるため、まずは少量を与えて体調不良などを起こさないかみるようにすることも大切です。

芯を取り除いて細かく切って与える

ブロッコリーを与える際は、芯を取り除いて与えるようにしましょう。ブロッコリーの芯は犬にとっては硬く、咀嚼しにくいためです。咀嚼できずに飲み込んでしまうと、喉に詰まらせてしまう可能性があり危険です。

また、ブロッコリーの房に関しても犬が食べやすいように、細かく切って与えるようにしましょう。

アブラナ科のアレルギーがある犬には食べさせてはいけない

ブロッコリーはアブラナ科の野菜のため、アブラナ科のアレルギーのある犬には与えないようにしましょう。ブロッコリーを食べて、アレルギー反応がでてしまう可能性があります。

また、今までアブラナ科の食物アレルギーが無かったとしても、ブロッコリーを初めて与える際はアレルギーに注意をしましょう。初めてブロッコリーを与える場合、少量ずつにするように工夫しましょう。

​​腎臓病で通院中の犬には与えない!服薬している場合は獣医に必ず確認

腎臓病で通院していたり、服薬している犬にはブロッコリーを与えてはいけません。なぜなら、ブロッコリーにはシュウ酸が多く含まれているためです。シュウ酸は犬の体内でカルシウムと結びつくことでシュウ酸カルシウムとなり、結石の原因になります。結石ができると排尿できなくなることがあり、腎臓機能に負担がかかってしまいます。

また、腎臓病以外の病気であっても通院や服薬をしている場合、ブロッコリーが治療に思わぬ影響を及ぼす可能性があるため、与える前に獣医に食べさせて良いか確認をしましょう。

ブロッコリーを加工した食品は与えないように注意する

ブロッコリー 炒め物
ブロッコリーは茹でてそのまま食べる以外にも、炒め物などの料理に使用されます。基本的にブロッコリーを茹でただけのもの以外は与えないように注意しましょう。

ブロッコリーを使った炒め物

ベーコンなどと炒めたブロッコリーは人間にとっては美味しいものですが、犬には与えないようにしましょう。炒め物の調理過程で油や塩などが使用されるため、犬にとっては脂質や塩分が多くなってしまっているためです。

脂質が多いものは肥満や脂質異常の原因になります。また、塩分が多いと心臓に負担がかかってしまいます。

マヨネーズをかけたブロッコリー

ブロッコリーを食べる際に、マヨネーズをかける方も多いかと思いますが、犬にブロッコリーを食べさせる場合は、マヨネーズをかけないで与えましょう。

マヨネーズはカロリーが高い上、非常に油分が多く犬にとって良いものではありません。10g程度であっても、70〜80kcalほどあるため、肥満や下痢、脂質異常などの原因にマヨネーズはなり得ます。

また、マヨネーズは卵が使われているため、卵アレルギーを持っている犬には与えてはいけません。

ブロッコリーを食べさせてアレルギー症状がみられたときの対処方法

走る犬
犬がブロッコリーを食べてアレルギー症状を起こすことはあまり多くはありません。しかし、実はアブラナ科にアレルギーを持っていた場合など、アレルギー症状を起こす可能性はゼロではありません。犬がブロッコリーを食べてアレルギー症状がみられた場合の対処方法を紹介します。

速やかにかかりつけの動物病院で検査を行う

犬にブロッコリーを与えて、アレルギー症状がみられた場合、速やかに動物病院へ連れていきましょう。犬がアレルギーを起こしている際は下記のような症状などがみられます。

アレルギーが疑われる症状
  • 身体を痒がる
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 指の間を舐める、噛む
  • 目や口、股の内側が赤くなる

また、稀ではありますが、重篤なアレルギーの場合、痙攣したり意識を失ったりすることもあります。

動物病院では何をいつ、どのくらい食べたのかといったことから調理方法などまで詳しく聞かれることがあるため、きちんと説明できるようにしておきましょう。その他にも、どういった症状がいつ頃から出たのか聞かれることもあるため、アレルギーが疑われる場合、よく観察しておくことも大切です。

緊急時には救急対応している動物病院へ

夜間や休日に犬がアレルギー症状を起こすこともあります。その場合、救急対応をしている病院に連れていきましょう。人間よりも身体の小さい犬では、予想よりも症状が進行している可能性があるためです。

緊急時には飼い主も焦ってしまうため、日頃から救急対応している動物病院の住所や連絡先を控えておきましょう。

急な体調不良に備えてペット保険の加入もおすすめ

プードル
前述のアレルギー症状以外にも、犬がいつケガや病気をするかはわかりません。動物は人間のような健康保険制度がないため、動物病院での治療費は全額負担になります。

さまざまな検査や治療を行えば、治療費が高額になるケースもあります。そうした際の備えとしてペット保険の加入もおすすめです。

ペット保険は動物病院でかかった治療費の一部、または全部を補償してくれるため、治療費が高額になった際にも家計の負担を軽減できます。

異変を感じたときにすぐ受診できる

「犬の体調が悪そう」「犬の様子がいつも違う」といった際に、治療費が気になり、動物病院に連れて行くことを躊躇してしまうこともあるでしょう。

しかし、ペット保険に加入しておけば、治療費の負担が軽減されるため、すぐに動物病院に連れて行こうと思えるかもしれません。犬に異常があった場合、すぐに動物病院に連れて行くことで、早期発見、早期治療が期待できます。ペット保険は犬との楽しい生活の助けになるでしょう。

緊急時の問い合わせに対応してもらえるペット保険も

ペット保険の中には、犬が体調を崩した際などの緊急時に、獣医に相談できるサービスが付帯されているものがあります。例えば、犬の調子が少し悪そうだが、動物病院に連れて行くべきなのか、様子を見るべきなのか悩んだ際に相談できます。

その他にもペットのしつけなどの相談を受け付けているペット保険もあります。専門家である獣医に相談できることは、犬と暮らす上で心強い味方になってくれるでしょう。

下記の記事では、ペット保険に加入した方が良いケースについて獣医が解説しています。ペット保険を検討する際は参考にしてください。

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まとめ

寝る犬
犬にブロッコリーは食べさせて大丈夫です。食物繊維など犬にとってメリットのある栄養も含まれています。ただし、芯を取り除く、与えすぎに注意するなど留意すべき点もあります。まずは少量ずつ与えてみましょう。

また、ブロッコリーのアレルギー症状に限らず、犬がいつケガや病気をするかはわからないため、いざというときの備えとしてペット保険への加入を検討することをおすすめします。

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トリセツ編集部(アニマライフ)
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ペット保険のスペシャリストである少額短期保険募集人資格保有者が記事の執筆・監修をしています。ペット保険の情報をわかりやすくお伝えすべく、日々最先端のペット保険情報をチェックしています。犬や猫の「もしものとき」に備えるためのペット保険選びを正しい情報でサポートします。
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