入門編

猫はりんごを食べても大丈夫!栄養素や与える際の注意点、適量などを解説

猫がりんごを食べても問題ありません。人間と同様に摂取することで得られるメリットもあります。ただし、与える量や種を除かなくていけないといった与え方の注意点も存在します。

本記事では、りんごに含まれる栄養素や与える際の注意点、アレルギー症状がみられた際の対処方法などを解説します。猫にりんごを与えたい際は、ぜひご覧ください。

与えても大丈夫!猫はりんごを食べられる

複数のりんご
猫にりんごを与えても問題ないです。さまざまな栄養素が含まれるりんごは、人間同様に猫が食べるメリットもあります。また、りんごは80%以上が水分のため、猫の水分不足が気になる際にも活用できます。

ただし、猫にりんごを与える際は量や与え方に注意が必要です。

皮を剥いて芯と種は取り除く

猫にりんごを与える際は、皮を剥いて芯と種を取り除いてからにしましょう。

りんごの皮には、農薬などの化学物質が付着している可能性があるため、基本的に剥く必要があります。また、猫は、歯で噛み砕いたりすり潰したりするのが苦手です。そのため、硬い芯は取り除いて与えましょう。

また、りんごの種は猫にとっては毒になってしまうため、必ず取り除き食べさせないようにすることも大切です。

猫にあえてりんごを与える必要はない

りんごは猫に与えても問題のない食べ物ですが、あえて積極的に与える必要はありません。もともと肉食動物の猫は、フルーツや野菜の消化が得意とはいえません。また、りんごにはさまざまな栄養素が含まれていますが、キャットフードで十分に補うことができます。

「猫の栄養バランスが気になるから与えたい」と思った際は、キャットフードの見直しや猫用の栄養補助食品を検討しましょう。

飼い主がりんごを食べている際に興味を示して欲しがる場合などに、少量なら与えることもできるくらいに考えておくと良いでしょう。

猫にりんごを与えるメリット|りんごに含まれる栄養素

見上げる猫
あえて与える必要はないりんごですが、りんごに含まれる栄養素の中にはメリットのあるものがあります。りんごに含まれる栄養素が、猫にとってどのようなメリットがあるのかを紹介します。

マグネシウム

りんごには、体内のエネルギー代謝に関わるマグネシウムが含まれています。猫がマグネシウムを摂取することで期待される効果は以下の通りです。

マグネシウムに期待できる効果
  • インスリンの調整
  • 神経伝達の調整
  • 骨の代謝の促進
  • 体温の調整
  • 血圧の正常化

マグネシウムが不足すると高血圧や食欲低下、麻痺などの神経障害を起こす可能性があります。

食物繊維

りんごには、豊富な食物繊維も含まれています。「猫は完全な肉食動物なので、食物繊維は不要なのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、食物繊維は猫の腸内環境を整えるために必要な栄養素です。食物繊維が猫に与えるメリットは、以下の通りです。

食物繊維に期待できる効果
  • 腸内環境を整える
  • 便を固める
  • 便秘・軟便の改善
  • 便の量を増やす
  • がんリスクの軽減

ちなみに、2日以上排便がない、力んでいるが便が出ない、便が硬く乾燥している場合などは便秘の可能性があります。食事を見直して、必要に応じてりんごで腸内の環境を整えてあげると良いでしょう。

カリウム

りんごには、過剰なナトリウムを排出する働きがあるカリウムも含まれています。猫がカリウムを摂取することで、期待される効果は以下の通りです。

カリウムに期待できる効果
  • 過剰な塩分の排出
  • 心臓機能の調整
  • 筋肉運動の調整
  • 神経伝達の正常化

ただし、カリウムの過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。高カリウム血症になると、吐き気や脈拍異常、筋力低下、痺れなどを引き起こします。フードなどにも含まれていることから、りんごを与える際は少量に留め、過剰摂取とならないよう注意しましょう。

栄養バランスが気になる場合はまずキャットフードの見直しも

りんごに含まれる栄養素の働きなどを解説しましたが、猫の栄養バランスが気になる場合、フルーツや野菜で補うのではなく、キャットフードの見直しをおすすめします。もともと肉食動物の猫は、フルーツや野菜の消化が得意ではないため、過剰に与えると消化器官の負担になってしまいます。

キャットフードにはさまざまな種類があり、特定の栄養素に特化したものもあります。また、猫用の栄養補助食品もあるため、栄養バランスが気になる場合はそのようなものを活用しましょう。

猫にりんごを与えるときの注意点

複数のりんご
猫にりんごを与える際には、注意したいポイントがあります。摂取しても良い量や与え方などを紹介します。

りんごの種は猫には毒になるため与えてはいけない

猫にりんごを食べさせる場合、種は決して与えてはいけません。りんごの種には「アミグダリン」という物質が含まれていて、消化管の中でシアン化水素(青酸配糖体)という毒性物質が合成されます。このシアン化水素が大量に作られると、吐き気、呼吸困難、痙攣などの症状がみられるアミグダリン中毒を起こしてしまいます。

人間が誤ってりんごの種を食べてしまっても、問題は基本的にないですが、人間に比べて体の小さい猫の場合、悪影響がある可能性があります。

りんごの種を取り除いた後は速やかに処分するなど、猫が誤って食べてしまわないように工夫しましょう。

小さく切って与える

猫は食べ物を噛み砕いたり、すり潰したりするのが苦手なため、りんごを与える際は小さく切って与えるようにしましょう。うまく咀嚼できずに、そのまま飲み込んでしまうと喉に詰まらせてしまう危険性があります。

舐めて食べられるように、すり下ろして与えるのもおすすめです。猫にとってりんごの適量は、すり下ろした状態で小さじ1〜1.5杯程度といわれています。

りんごをたくさん食べてしまうと、胃や腸に負担がかかります。また、水分が多いフルーツでもあるため、お腹を下してしてしまうこともあります。適量は体重などによっても異なり、個体差があるため、まずは少量ずつ与えて、体調不良を起こさないか様子を見ましょう。

初めて与えるときにはアレルギーの発症に注意する

りんごによってアレルギーが発症することは稀ですが、初めて与える際は特に注意をしましょう。猫がアレルギーを起こすと以下のような症状がみられます。初めてりんごを与える際は、これらの症状に注意しつつ、少量を与えてみましょう。

食物アレルギーでみられる症状
  • 口や耳、手足の痒み
  • 発疹
  • 下痢
  • 嘔吐 など

病気で通院している猫は与える前に獣医に確認する

何らかの病気などで通院や服薬している猫にりんごを食べさせる場合、事前に獣医に与えて良いかを確認をしましょう。

りんごに含まれる成分が、病気や薬に思わぬ影響を与える可能性もあります。また、通院、服薬している場合、りんご以外の食べ物でも初めて与える際は、獣医に確認をしてからの方が安心です。

りんごを加工した食品は与えないように注意する

アップルパイ
りんごはりんごジュースやアップルパイなど、さまざまなものに加工されますが、基本的に猫には与えないようにしましょう。特に人間用に加工されたものは、添加物などにも注意が必要です。

りんごジュース

ミキサーなどで作ったりんごのみのジュースであれば、猫に与えても問題はありません。しかし、市販のりんごジュースは人間用に砂糖が足されていることがあるため、猫には与えないようにしましょう。

砂糖などの糖質を多く摂取すると、肥満につながる可能性があります。長期的に与えてしまうと糖分の過剰摂取となり糖尿病、肥満のリスクが高まります。

アップルパイ

甘くて美味しいアップルパイは、さまざまなものが添加されている可能性があるため、猫には食べさせないようにしましょう。特に市販のアップルパイに添加されているものが、思わぬ影響を与える可能性も否定できません。

また、アップルパイに使用されるりんごは砂糖で煮詰められていることで糖分が多く、また炭水化物も多いため、日常的に食べると糖尿病や肥満といったリスクがあります。

りんごジャム

りんごジャムには大量の砂糖が使用されているため、猫が食べると糖質過多、オーバーカロリーになってしまうため、与えないようにしましょう。

りんごの果肉が大きいまま入ったりんごジャムの果肉のみなら、与えても大丈夫なのでは、と思われるかもしれません。しかし、果肉についたジャム部分は猫にとっては砂糖が多いため、果肉であっても与えることは避けましょう。

りんごジャムもりんごジュース、アップルパイと同様に長期的に与えてしまうと糖尿病、肥満などのリスクがあります。

りんごを食べさせてアレルギー症状がみられたときの対処方法

寝転がる猫
猫がりんごを食べてアレルギーを起こすことは稀ですが、アレルギー症状がみられる可能性がゼロなわけではありません。猫にりんごを与えて、アレルギー症状がみられた場合の対処方法を紹介します。

速やかにかかりつけの動物病院で検査を行う

猫がりんごを食べてアレルギー症状がみられた際は、速やかに動物病院に連れていきましょう。猫の身体は人間に比べて小さく、思ったよりも深刻なケースがあるためです。

動物病院では、何をいつどのくらい食べたのかを詳しく聞かれることがあるため、正確に答えられるようにメモをしておくなどしましょう。

また、どういった症状がみられたのかも聞かれることがあるため、どういった症状がいつ頃からみられたのかも、答えられるようにしておくことが大切です。

アレルギー症状が出た際は飼い主も焦ってしまうことがあるため、スマートフォンなどの録画機能を使って撮影しておくとより正確に伝えることができます。

緊急時には救急対応している動物病院へ

猫がいつアレルギー症状などの体調不良を起こすかはわかりません。もし深夜や休日にアレルギー症状などがみられた場合、救急対応している動物病院に連れていきましょう。

アレルギー症状に限らず、急なケガや体調不良にも対応できるように、日頃から救急対応している動物病院の住所、電話番号を控えておくようにしましょう。

急な体調不良に備えてペット保険の加入もおすすめ

伸びをする猫
猫がいつケガや病気をするかはわかりません。急にケガや体調不良を起こし、動物病院に連れて行った際に、さまざまな検査や治療をすると治療費が高額になるケースもあります。

そうした際の治療費は、人間のような健康保険制度がないため、全額負担になってしまいます。猫の急な体調不良による治療費への備えとして、ペット保険に加入することをおすすめします。

異変を感じたときにすぐ受診できる

猫の様子がいつもと違う、何だか体調が悪そうな時に、治療費が気になり、動物病院に連れて行くことを躊躇してしまうかもしれません。

しかし、ペット保険に加入しておけば、治療費の一部または全部が補償されるため、早めに動物病院に連れて行こうと思えるかもしれません。早めに動物病院に連れて行くことで、病気の早期発見・治療開始ができることはペット保険のメリットといえます。

緊急時の問い合わせに対応してもらえるペット保険も

ペット保険会社の中には、ペットの体調が悪そうな時など、緊急時に獣医に相談できる付帯サービスを提供している会社があります。

中には、しつけなどのペットに関する相談を幅広く受けてくれるペット保険もあります。猫と生活をするうえで、獣医などの専門家に相談できるのはとても心強いです。

下記記事では、ペット保険に加入した方が良いケースを獣医が解説しています。ペット保険を検討する際は参考にしてください。

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まとめ

見つめる猫
甘くて美味しいりんごは猫が食べても大丈夫です。ただし、与える量や与え方には注意が必要です。また、りんごの種は猫にとっては毒になるため、与えないようにすることも大切です。

りんごのアレルギー症状に限らず、猫がいつケガや病気をするのかはわからないため、ペット保険で日頃から備えておくのもおすすめです。一度ペット保険への加入を検討してみましょう。

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トリセツ編集部(アニマライフ)
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ペット保険のスペシャリストである少額短期保険募集人資格保有者が記事の執筆・監修をしています。ペット保険の情報をわかりやすくお伝えすべく、日々最先端のペット保険情報をチェックしています。犬や猫の「もしものとき」に備えるためのペット保険選びを正しい情報でサポートします。